ココロの漢方

風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた少し変わった薬剤師が、健康を保つために漢方を自分で使えるようになるための考え方や、ドラッグストアレベルの漢方を使っての日々の健康管理、価値観を独自の視点からつづるブログです。

「爽和」!?大正漢方胃腸薬に新顔がおったから、英単語&イディオム式で分析してみました

 

大正漢方! 胃腸薬♪

 

 

おなじみの大正漢方胃腸薬ですが、新顔がいますね。

 

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前にも記事にしてるんですが、大正漢方胃腸薬だけを取り上げることはなかったので

 

いつもの、英単語&イディオム式で見ていきたいと思います。

 

大正漢方胃腸薬を構成している漢方は、

 

安中散(あんちゅうさん)

 

芍薬甘草湯

 

が組み合わさったものです。

 

安中散の構成生薬を解説する前に、、、

 

添付文書スクショしたものを貼ります。。(ズボラ・・・)

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わかりやすいのは、牡蛎ですね。

 

ボレイと読みます。

 

シュートではありません。。。

 

そう、あの海の幸のカキの殻です。

 

数少ない、国産で賄える生薬の1つ。

 

まあ、殻は腐るほど出そうですし、捨てさられる運命のものなので、資源の有効利用です^^

 

これは、カルシウムですから、胃酸の中和に使えそうだなとわかります。

 

実際、うぷっと酸っぱいのが上がってくるようなときは、大正漢方胃腸薬で結構楽になると感じています。

 

エンゴサクや(コウ)リョウキョウは、痛み止め。

 

それも、冷えて起きるもの。

 

温めて治す、そんな感覚です。

 

あとは、縮砂はショウガ科ですから

 

吐き気を止めますし、どちらかというと温める方向へ

 

実際、妊娠中のつわりの吐き気には、縮砂(シュクシャ)を2、3粒ボリボリ噛むと良いと教わったことがあります。

 

※妊娠中は、枳実が要注意なのであくまで、縮砂単独です。

 

桂皮もウイキョウ(スパイス名:フェンネル)も温める系の生薬ですから

 

往々にして、冷えで弱った胃腸を温めて痛みを取って、酸っぱいのがうぷっと上がってくるのを抑える胃薬のイメージですね。

 

大正漢方胃腸薬の中でも、本格的な痛み止めは

 

芍薬甘草湯

 

です。

 

これは、こむら返りなど骨格筋系以外にも、内臓系の平滑筋の痛みにも効きます。

 

では、新顔「爽和」に行ってみましょう。

 

しっかし読みにくいし、変換しにくいな、コレ・・・

 

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↑爽和

 

 

↓大正漢方胃腸薬の通常版。

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↑もう一度、爽和。
 

 

さきほど、芍薬甘草湯だった場所が「四逆散」に変わってますね^^

※散です、湯ではありません。四逆湯は、全く別のものになります。

 

 

この四逆散、何が違うのか

 

 

この前も記事にしましたが

 

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数字のつく漢方を覚えるというのは、応用を効かせるために重要です

 

四という数字の漢方は、特に重要ですので

 

この機会を、覚えていくいい機会にしていきたいと思います。

 

 四逆散←散です、散! に含まれるのは、文字通り4つ

 

芍薬

 

甘草

 

そして

 

柴胡(さいこ)

 

枳実 (きじつ)

 

です。

 

芍薬甘草湯に、柴胡と枳実が加わったものだな〜とわかります。

 

柴胡、芍薬、甘草・・・

 

そう、この組み合わせは前に記事にしています

 

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最後の方に、ちょろっと書いています

 

この組み合わせで、抗ストレスというか、高ぶった精神を鎮めていくような効果があります

 

市販品でいうと、加味逍遙散や柴胡桂枝湯が有名ですね。

 

枳実は、いろいろと気血水の気の話が出てきてややこしいので、割愛しますが

 

胃の動きを良くして、より早く胃の中のものを次へ送り出します

 

もし、胃が荒れてたりしたら、胃の負担を抑えられるということになります。

 

四逆散の働きとして期待できるのは、

 

・ストレスなどからのイラついた、精神が高ぶった状態を鎮める

※イラついたときに、四逆散飲んだら治るというわけではありません。大元の原因を探って、根本から改善する必要があります。

 

・胃腸が荒れて痛むときに、芍薬と甘草で痛みを止めたり、枳実で胃腸の動きを良くして、中身を送り出すのを早めて胃腸の負担を抑える

 

と、芍薬甘草湯に柴胡と枳実を加えることによって痛み止め以外にも精神的な方向にも使えるようになる、非常に便利な漢方薬になります。

 

僕は、ドラッグストアに四逆散は売っていないとがっかりしていましたが、偶然、意外な形で発見できたので良かったと思っています。

 

実際、ストレスで胃が荒れたとき、爽和とガスター10と黄連解毒湯を併用して2日ほどで良くなりました。

 

ガスター10で胃酸の分泌を抑えて

 

※牡蛎(ボレイ;カキの殻)では胃酸の中和はできても、胃酸が出るのを止める効果はありません。そこが、西洋薬の強みです。

 

黄連解毒湯の、黄連と黄芩で胃の炎症を抑える

 

安中散と四逆散の合剤である「爽和」で、高ぶった神経を鎮め、胃の痛みを取り、胃を温める生薬によって、黄連による胃の冷えといった副作用を少しでも抑えられるようにする

 

といった効果を期待して飲みましたが、見事に2日ほどでよくなりました。

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意外と、ストレスは気づかず溜まっていたりしますから

 

僕なら、爽和を常備しますね。

 

四逆散は、本当に便利な上に、身近なドラッグストアの漢方にも含まれているので

 

勉強する良い機会になったのではないかと思っています。