ココロの漢方

風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた少し変わった薬剤師が、健康を保つために漢方を自分で使えるようになるための考え方や、ドラッグストアレベルの漢方を使っての日々の健康管理、価値観を独自の視点からつづるブログです。

【黄連と桃仁】第2回 要注意生薬とドラッグストア販売品漢方を独断と偏見で選んでみました♪

第1回は、麻黄と大黄さまを紹介しました

 

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第2回は、黄連と桃仁です。

 

 

特に、妊娠の可能性のある方は厳禁の桃仁は大事です。

 

 

1.黄連(おうれん)

 

胃を強力に冷やします。なので、個人的な経験ですが、寝冷えのようなお腹の壊し方をしたことがあります。

 

これも、決して危ない生薬ではありません。

 

抗炎症、若年性高血圧、鎮静、動脈止血と種々の全く異なる薬効(主に、黄連解毒湯として)を持つ、重要な生薬です。

 

かつては、僕の住んでいる北陸の黄連は加賀黄連と呼ばれ、一級品として輸出もされていました。

 

以前住んでいた集落の付近の屈強なオイサンたち曰く

 

「昔は、酒のむ前に、山で黄連を探してきて根っこを煎じてのんでいた」

 

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山の神様ありがたく活用させていただきますと、お断りしておし頂いてきたもの。このひげ根をとった根っこに薬効がありますが、育つのに5年10年の単位で時間のかかるものです。むやみな乱獲は慎みたいですね。

という民間薬みたいな使われ方もされていたようです。

 

この黄連のお腹を冷やす作用を抑えるために

 

例えば、ドラッグストアに置いてある半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)には

 

生姜(しょうきょう)が入っています。乾姜を使うこともあります。

 

生姜は、もとの読み方はショウガですから、文字通りお腹を温めます

 

こうして、黄連で胃が冷やされるのを抑えてくれています。

 

生姜や乾姜以外にも、呉茱萸(ごしゅゆ)を使って胃を温めて黄連の副作用を抑える方法もあるようです。

 

呉茱萸湯は、「胃が冷えて起きる」偏頭痛を治しますので胃を強力に温めます。

 

なので、呉茱萸湯は呉茱萸で副作用として、血流を良くしすぎることによる胃の出血というのがありますが、煎じ薬レベルの話で、市販品はそこまで心配はいらないでしょう。

 

ともかく黄連は胃を冷やします。冷たい麦茶などでのむのは控えたほうがいいでしょう。

 

例)黄連解毒湯、半夏瀉心湯、竹茹温胆湯、五苓黄解®、温清飲、荊芥連翹湯(一貫堂後世方)など

 

↓黄連(キクバオウレン)の花。

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2月下旬くらいから花期ですので、そろそろ山などで見つけるかも。そっとしておいてあげましょう。

 

2.桃仁(とうにん)

 

再三、注意喚起とともに記事にしている駆瘀血剤(くおけつざい)の最も有名な成分です。

 

桃仁以外にも、紅花や蘇木、桃仁とよく組み合わせる牡丹皮(厳密には駆瘀血剤には分類されませんが)、治打撲一方の川骨(せんこつ)や

 

日本ではあまり見かけませんが、中国のゴキ○リ(コードネーム"G")、ゲンゴロウ、アブ、ヒルなど吸血昆虫が使われる製剤(大黄シャチュウ丸、抵当丸)もあります。

 

古い強力な瘀血には、この動物系の強烈なヤツが相当効くようです。

 

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桃の種です。おなじ、バラ科でもアンズの種は杏仁(きょうにん。中華のアンニンとは読みません)といって、これは主に

 

咳止め

 

です。

 

麻黄湯や五虎湯に入っています。

 

僕らは薬学部では、ともに「アミグダリン」という青酸配糖体が入っていると教わりますが

 

まあ、ご多分に漏れずほぼ役に立たないですね^^;

 

効果が全然違いますので。

 

瘀血(おけつ)は、前回の記事でも紹介しましたが

 

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微小循環障害

 

血の巡りが悪い

 

 

そういうイメージをもっていただいた上で、想像はつくとは思いますが

 

 

瘀血は万病のもとです。 

 

 

これを取って、瘀血を治していくのが駆瘀血剤です。

 

 

西洋医学では、決してできない内容です。

 

 

桃仁は、市販品では桂枝茯苓丸(加ヨクイニンも)に含まれています。

 

あとは、疎経活血湯ですね。

 

妊娠初期の胎児を、瘀血と誤認して下す可能性があり、妊婦さんが飲むのは絶対禁止です。

 

以前の記事で、ギックリ腰や打撲や内出血にいいと書きましたが、妊婦さんはやめたほうが以上の理由により賢明です。

 

どうしてもというなら、漢方薬局や漢方専門医院で相談されることをオススメします。

 

駆瘀血剤は、前回の記事の要注意生薬である

 

大黄

 

と組み合わせることにより、より強力な駆瘀血効果を発揮します。

 

原因不明で、検査結果正常の病気は瘀血が絡んでいる可能性もあります。

 

この身近な瘀血であるギックリ腰や打撲、瘀血が絡んでいると言われる自己免疫疾患などの難しい病気は

 

自分で治すのは至難の技になりますので、漢方薬局や漢方専門医院の門を叩かれることをオススメいたします。

 

例)桂枝茯苓丸(加ヨクイニンも)、疎経活血湯、桃核承気湯など

 

 

 

さて、今回はこの辺で終わります^^