ココロの漢方

20代の時に風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら全国を放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた、薬局で働く現役の漢方大好きで風変わりな薬剤師が、ドラッグストアや通販で手に入る漢方やメンタル面、ランニングや呼吸などによって自身を整えていく考え方や独自の価値観を紹介しています。

要注意生薬とドラッグストアの漢方を独断と偏見で紹介してみました【第一回:麻黄と大黄】

漢方に副作用は・・・あります

 

某細胞みたいですが(^o^;)

 

副作用があるとはいえ、間質性肺炎を除き、やめれば治るものばかりなのでそんなに心配はないです。

 

市販の身近なロキソニンやイブプロフェンなど鎮痛剤などで起こる副作用である、スティーブンス・ジョンソン症候群のほうが、個人的によっぽど怖いです。

 

副作用のレベルが段違いです。

 

漢方もクソもなく、病院直行&副作用被害救済金(要請求)がおりますので。

 

ドラッグストアに置いてある漢方の中でも、注意が必要な生薬とそれを含む漢方例を、独断と偏見で書いていきたいと思います。

 

1.麻黄(まおう)

悪魔の王様ではありません。成分の1つである「エフェドリン」というものが曲者で、たいがいの副作用はこれが原因です。しかも、これはどうにも薬効にあまり関係ないらしいと最近の研究では言われております。トホホ・・・

 

交感神経≒ケンカの神経を活性化するので、目が冴えます。よって、寝る前にのむと眠りに落ちにくくなります。

 

ちなみに、対をなすのは副交感神経≒リラックスの神経です。副交感神経を活性化すると、リラックスします(ややこしい・・・)

 

また、当然イラつきやすくなったり、胃が荒れたりと、ここまではまだマシな分類です。

 

ちなみに、胃が荒れたら、飲むのを一度やめたほうがいいですね。

 

厄介なのが、ショック状態と呼ばれるものです。

 

のむ量が多かったり、麻黄に敏感だと、細〜い血管が狭くなって血が末端に行き渡りにくくなります。

 

妊婦さんが、葛根湯ダメと言われる所以です。

 

☆心臓疾患がある人も、ショック状態が理由で麻黄剤はダメです。

 

心不全の方は、もう絶対にダメです!

 

 例)葛根湯系(独活葛根湯、葛根湯加川芎辛夷も含む)、麻黄湯、小青竜湯、五虎湯(麻杏甘石湯加桑白皮)、麻杏甘石湯、防風通聖散(ナイシトール、コッコアポ)

 

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、意外と麻黄が入っています。おまけに、大黄(後述)も入ってますので妊婦さんは注意してください。急を要する症状に対応していないので、妊娠中は飲むのをやめたほうがいいかなと僕は思います。

 

 2.大黄(だいおう)

ニコちゃん・・・ではありません。だいおうさま違いです。

 

しかし、そうとも言えない一面もありまして

 

昔、漢方の高名な先生に、ある人が「重要な生薬を1つ選ぶとしたら何ですか?」と聞くと

 

 

「大黄や」

 

 

と答えられたらしいです。

 

 

まさに、生薬界の大王(大黄)さま、だがや〜

 

 

と、ニコちゃん大王が自分で言うてました。。。

 

 

駆瘀血剤において、大黄のある無しでは効果は全然違うと、個人的な経験で思います。

 

 

※瘀血(おけつ)についてはこちらを参照↓

 

blog.omoshiro-yakuzaishi.fun

 

急性の打撲などで、瘀血を下すときに短期的にわざと下痢させるなど、難しく経験の必要な治療法でも大黄を使います。(初心者は真似禁止)

 

通導散、調栄活絡湯(ギックリ腰に使う煎じ)、桃核承気湯、治打撲一方・・・

 

上記の強力な駆瘀血剤は皆、大黄を含みます。

 

駆瘀血剤の効果を高めたり、三黄瀉心湯のように炎症を抑えたり、ワカ末漢方便秘薬みたいにお通じをよくしたりと、いろんな効果を持つ大黄さまですが

 

妊婦さんのみならず、授乳婦さんも飲まないほうがいいとされます。

 

母乳に大黄の成分が入って、赤ちゃんに影響が出る可能性があるためです。

 

重要ですので強調しておきますが、大黄は

 

「非常に重要な生薬」

 

であることに間違いないです。

 

あくまで、しっかりと副作用を認識して使う必要があります。

 

例)防風通聖散(ナイシトール、コッコアポ)、柴胡加竜骨牡蛎湯、麻子仁丸、ワカ末漢方便秘薬、響声破笛丸、桃核承気湯など

 

 

長くなってしまうので、シリーズで分けたいと思います(^o^)/

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