ココロの漢方

風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた少し変わった薬剤師が、健康を保つために漢方を自分で使えるようになるための考え方や、ドラッグストアレベルの漢方を使っての日々の健康管理、価値観を独自の視点からつづるブログです。

【金属系、柴胡と黄芩】第3回 要注意生薬とドラッグストア漢方を選んでみました♪

お待たせしました^^

 

Amazonプライムの昔のアニメの名作「美味しんぼ」があまりに面白くて

 

他にも理由はあるけども、、、

 

4日も更新をサボってしまった・・・

 

美味しんぼ、深くて面白くてオススメですよ^^

 

海原雄山の大塚周夫さんの声が、それまでに墓場鬼太郎のねずみ男の名演技を見てきてるだけに、時折かぶってしまう・・・^^;

 

さて、第3回の要注意の生薬を独断と偏見で選んでみます。

 

 ↓第一回

blog.omoshiro-yakuzaishi.fun

 

 ↓第二回

blog.omoshiro-yakuzaishi.fun

 

 

今回は、

 

・金属系

 

・柴胡+黄芩

 

です。

 

金属系は西洋薬との併用注意

 

柴胡+黄芩は、組み合わせで要注意の副作用があります。

 

いずれも、正しい使い方をすれば大きな問題に発展することは少ないと思います。

 

 

1.金属系

 

石膏(せっこう)、竜骨(りゅうこつ)、牡蛎(ぼれい)、滑石(かっせき)

 

芒硝(ぼうしょう;※ナトリウムではなく硫酸「マグネシウム」の場合です。漢方薬局さんによっては、ナトリウムによる血圧上昇を防ぐため、あえてマグネシウムを使うところもあるからです)

 

主に、カルシウムですね。カルシウムやマグネシウムといった

 

2価以上の金属イオンと呼ばれるものです。

 

 

2価(Ca2+,Mg2+,Al3+など)以上の金属イオンと喧嘩する西洋薬があります。

 

例えば、飲んだあと1時間くらい寝転がっては駄目な骨粗鬆症の薬。

 

一部の、抗生剤。

 

などなど結構ありますので、

 

必ず薬局で薬をもらうときに、申告する必要があります。

 

これはパッケージを読んでみて、上記の「生薬名」で申告してください。

 

漢方は、想像以上に医療従事者に浸透しておらず、五虎湯やチクナインなどと申告しても、まさか石膏が使われているとは知らない方も多いかと思います。

 

それでも、滑石や竜骨はわかりにくいと思うので、金属ですよと、こっちが先に説明してもいいかと思います。

 

例)五虎湯=麻杏甘石湯 加 桑白皮(石膏)、桂枝・柴胡加竜骨牡蛎湯(竜骨、牡蛎)

 

麻杏甘石湯(石膏)、チクナイン®=辛夷清肺湯(石膏)

 

ナイシトール®・コッコアポ®=防風通聖散(石膏、滑石)

 

大正漢方胃腸薬(爽和も)(牡蛎)

 

猪苓湯(滑石)

 

駆風解毒散(石膏)

 

漢方煎じ薬(上記生薬、および芒硝として硫酸「マグネシウム」を含むもの。)

 

など。

 

2.柴胡(さいこ)+黄芩(おうごん)

 

いわゆる抗炎症コンビです。

 

知母+石膏(チクナイン®のコンビ)が強めに炎症抑えていくなら

 

黄連+黄芩(黄連解毒湯、半夏瀉心湯)が中程度

 

そして、今回の柴胡と黄芩は「弱め」です。

 

それでも、何が問題なのか、、、

 

この組み合わせ、使い方を誤ると「間質性肺炎」というものを起こすと言われています。

 

ツムラの医療用の添付文書によると、確率は0.1%未満とかなり低いです。

 

この組み合わせで有名なのは、小柴胡湯(しょうさいことう)です。

 

昔、肝炎に効くとされてバンバン使用され、この間質性肺炎が出て問題になりました。

 

我々も、小柴胡湯は危険みたいな感じで薬学部では習いました。

 

インターフェロン併用禁忌。それだけです。ホントに・・・。

 

 

が、しかし!!!

 

 

その当時の使われ方は、当時を知る方に聞いた限りでは

 

お医者さんがですね、

 

「どうにも、肝炎には小柴胡湯らしい」

 

「肝炎には、とりあえず小柴胡湯出しとけ」

 

中には

 

「肝炎? ツムラの9番出しとけ。9番が何か知らんけど・・・」

 

※小柴胡湯は、ツムラの9番です。

 

要するに、

 

 

小柴胡湯がどんなものか知らないけども、肝炎にいいらしいからとりあえず出す

 

 

みたいな使われ方をされていたこともあったようです。

 

これを、100万人レベルでやったもんですから母数も多いので副作用報告も多かったわけです。

 

インターフェロンとの併用でそんな副作用出る可能性が高まるとは知らなかったというのも大きな理由でしょうが

 

こういう無知も、一因であったと考えられます。

 

ドラッグストアにある分では、柴胡桂枝湯になります。

 

こちらは、クラシエの満量処方が多いですが、

 

 

正式には小柴胡湯合桂枝湯ですので

 

満量といえど、柴胡と黄芩に関しては、本来の小柴胡湯の7割程度の濃度になります。

 

過去の副作用事件を踏まえた上であると思います。

 

小柴胡湯は、往来寒熱といって

 

布団で寝込んでいると、あれ暑いな〜思ってたら、気づくと今度はゾクゾク寒気がしてくる

 

そして、口の中の唾液がなぜか少なく濃くなり、口の中が苦くなる

 

こんなときにテキメンで効きます。

 

子供の頃に僕もよくやりましたが、風邪でしばらくして吐いて吐いてかなわん分にも効きます。

 

 

ドラッグストア販売品のウリ文句の風邪の末期にというのは、そういうことです。

 

 

個人的に、柴胡桂枝湯は甘くて美味しくてのみやすいのも特徴かと思います。

 

漢方製剤で一番美味しいんとちゃうかな^^

 

あくまで個人的に、ですが。

 

あと、げぼ〜っていう強烈な咳の出る、風邪をこじらせて黄色い痰が出てくる気管支炎のときにも、抗生剤と併せて小柴胡湯を僕は使います。

 

咳止めの半夏、咳で体力が消耗することの予防の意味もありそうな人参、

 

さらに柴胡+黄芩で気管支の炎症を取っていくイメージで。

 

抗生剤が金属イオンと相性が悪くなければ、僕は五虎湯なんかもさらに併せて使ったりします。

 

あの鬼のような咳には、経験則で下の写真の五虎湯1包で2時間程度効いてくれるので。

 

柴胡桂枝湯、炎症を抑える以外にも、これには柴胡と芍薬と甘草が入っていて、抗ストレスというか、イライラの鎮静にもなるので、カゼ以外にも、精神的というか、また別の使い方で応用できます。

 

これは、また別の機会に。

 

例)柴胡桂枝湯(小柴胡湯合桂枝湯)、小柴胡湯、大柴胡湯(去大黄も)

 

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さあ、美味しんぼを見よう♪