ココロの漢方

20代の時に風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら全国を放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた、薬局で働く現役の漢方大好きで風変わりな薬剤師が、ドラッグストアや通販で手に入る漢方やメンタル面、ランニングや呼吸などによって自身を整えていく考え方や独自の価値観を紹介しています。

薬と相性悪いこともあるのに、意外と見落としがちなもの

漢方相談専門の薬局と保険調剤の薬局の両方で働いたことになり、両方を経験することで色々見えてくるのですが

 

保険調剤の薬局では、

 

「いま、のんでいる薬」

 

を書く欄が、新患さん用の紙にあります。

 

これ、落とし穴やな〜と思います。

 

薬と相性が悪くなることがあるけど、見落としがちなもの

 

それは、

 

健康食品・サプリメント

 

それから

 

体に良かれと思って、のんでる健康に良さげなもの

 

です。

 

 

 健康食品やサプリで、薬と相性が悪いことがあるのが

 

金属系(マグネシウム、カルシウム、鉄)

 

それから

 

セントジョーンズワート

 

です。

 

カルシウムマグなんていうサプリもありますが、これらは

 

2価(鉄は3価)の金属イオンということで、

 

例えば、一部の抗生剤と相性が悪いことで有名です。

 

子供向けによく出される、ピンク色の抗生剤のセフゾン細粒は

 

鉄と相性が悪く、鉄と一緒に飲むとほとんど吸収されません。

 

子供が鉄剤なんか飲まんやろ〜と思われるかも知れませんが

 

明治のラブみたいに、鉄添加の乳製品も見落としがちになります。

 

 

 

あとは、セントジョーンズワート。

 

 

これは、ウツに良いと言われて、DHCシリーズでも20日分で600円いかないなど、かなりお得系のサプリですが

 

肝臓にある薬を代謝する酵素(CYP3A4、1A2;少し構造をいじって、体から出ていきやすくさせる。薬の効果が上がる場合もあり、厳密には解毒ではない)の1つを、誘導といって、まあ言葉の語弊は多少はあるかもしれませんが、一時的に酵素が増えます。

 

ちなみに酵素が増えるには、数日から数週間の時間がかかります。

 

すると、その酵素で代謝される薬を飲んでも、酵素が増えてるのですぐに代謝されてしまい、薬の効きが悪くなります。

 

これこそ、セントジョーンズワートの肝臓の解毒(?)能力を上げる効果だと言ってしまえば、それまでですが

 

ピルなど、効果が下がっては困る薬にとっては致命的です。

 

※ピルは、想像以上に多くの薬との相性が悪いので、飲んでいることはお医者さんと薬局の両方に、必ず申告してください。

 

 

あと、健康に良さげなもの

 

 

高血圧対策には、塩分を日々減らすことが大事なのは有名ですが

 

昔、塩分を減らしているのに、血圧が全く下がらない人がいて、おかしいな〜と思っていたら

 

ある日、偶然その人が

 

「健康のために、毎日、太田胃散をたくさん飲んでいる」

 

ということを話したのです。

 

バファリンの半分が優しさなら、太田胃散の半分は重曹です。

 

↓太田胃散の添付文書

https://ohta-isan.co.jp/document/太田胃散<分包>-添付文書.pdf:image=https://ohta-isan.co.jp/document/太田胃散<分包>-添付文書.pdf

 

 

重曹は炭酸水素ナトリウムということで、ナトリウムが入っています。

 

塩は、塩化ナトリウム。

 

そう、血圧が上がるのはナトリウムの摂りすぎが原因であることも多いのです。

 

※漢方やってますから、いちおう断っておくと

 

「最低」血圧が100を超えるものは、瘀血です。血管が詰まって細くなってるので、大元のポンプ圧を上げています。これを一様に下げると、ただでさえ少ない血流がさらに少なくなってしまってボケます。

 

通導散に桃仁やボタンピ(エキスなら桂枝茯苓丸)を加えて、下がるまで強めの駆瘀血剤で下す必要があります。

 

通導散には、芒硝としてナトリウムが入っていますので、多少血圧が上がるのは覚悟するか、いっそ煎じにしてマグネシウムに変更するなどの工夫が必要にはなります。

 

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 太田胃散もたくさんのめば、事実上の塩分摂りすぎになります。

 

 

アレルギー性鼻炎の最大の敵、甘いもの

 

これも、前に書きましたが

 

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食べてません!

 

と言っても、健康に良さげな

 

ヤクルトなど乳酸菌飲料はどうでしょう?

 

果物はどうでしょう?

 

黒糖、蜂蜜、みりんはどうでしょう?

 

甘いもの苦手と言っても

 

ビール(元は甘いので、苦味で消している)はどうでしょう?

 

となると、話は変わってくる人も多いと思います。

 

僕は、ヤクルトも果物も大好きでビールは飲めませんが

 

立派なアレルギー性鼻炎です(笑)

 

砂糖断ちを急にやると、麻薬並みの依存性があるので禁断症状が出ますので、オススメしませんが

 

コーヒーや紅茶に入れる砂糖をやめる

 

というレベルから始めていくと、徐々に甘いものが食べれなくなってきます。

 

 

甘いものは、薬局で申告しなくてもいいのですが

 

 

上に挙げた

 

 

金属系サプリ(カルシウム、マグネシウム、鉄など)

 

セントジョーンズワートなど、ハーブ類

 

太田胃散など、健康に良いと思ってのんでる市販の薬

 

は申告されることを勧めておきます。

 

 

☆今回も、最後までお読み頂きましてありがとうございます。