オカリナは、健康増進に良い手軽な楽器であると思っています。
なによりも、クラシックギターやピアノなどと違って、1曲をそれなりに吹けるようになるまで、始めて30分くらいで出来る場合もあり、音が出るまでは非常に入りやすい楽器と言えます。
ギターって、案外難しいんですよね😅
健康増進に良いというのは
脳の活性化
呼吸
という観点から。
まず、脳の活性化ですが
めちゃくちゃ指を動かします。
特にC管の中音ラの音は左手の薬指だけを上げて、それ以外を下ろす形になるのですが、
この薬指だけを動かすというのが、また絶妙に難しいのです。
それでもリコーダーに近い運指なので、30分くらいで短い曲ならある程度吹けるようになります。
あとは、音を正確に取る必要があるという点ですね。
今もたまにやりますが、最初の頃はドイツ製の440Hzの音叉を聞いて、ラの音を一発で出すという訓練をしていました。
オカリナは、息の吹き込み方次第でラのつもりがシbになってたり
シがドになってたり、その逆もあったりする難しい楽器でもあります。
そのため、クロマチックチューナーが必須になりますが、この音に敏感になるという訓練を自然にやれるがために
鼻笛やカラオケであまり苦労しなくなります。
お腹からビブラートをかける技術は、カラオケでも使えます。
鼻笛という楽器は、鼻息で鳴らす楽器で自分で音を作りますが、オカリナをやる前とやった後では、音に対する感覚がまるで違います。
鼻笛は持ち運びがしやすいので、一発芸のネタにもなるし、楽器にもなる面白い楽器です。
オカリナは息の吹き込み方で全く音が変わる楽器で難しくはありますが、その引き換えとして得るものは大きいのです。
2つめの、呼吸
これは、僕がオカリナを始めたときに、吹奏楽部の顧問をしている友人から教えてもらったのですが
人は、肺を実はほとんど使い切れていない。一部しか使っていない。
だからこそ、しっかりと肺を動かす感覚をもつ必要があるということでした。
オカリナは、講習会でも行けばわかりますが
愛好者の平均年齢は60代、それも後半という印象を受けます。
そのため、「やさしめの息」で吹けるオカリナが圧倒的に多いのが現状です。
楽器屋さんにあるオカリナのほとんどは、「かなりやさしめ」の息設定の物が多いのです。
僕は、そこまで高齢でなくて、呼吸器に器質的なハンディキャップがなければ
プロも使うような、息を吹き込めるオカリナがいいのではないかと思っています。
「コンドルは飛んでいく」
「故郷の原風景」(オカリナ演奏第一人者の宗次郎さんの作曲)
「アニー・ローリー」
などは長く息を吹き込んで響かせる必要のある曲になります。
プロが使う楽器は高いのが一般的ですが、オカリナの場合安ければ1万円台でプロの使う楽器が買えます。
フォーカリンクの漆仕上げや颯(かぜ)オカリナがそうですね^^
肺活量の要るオカリナで一曲吹ききると、最初の頃は倒れ込むくらいです。
それでも、不思議なことに慣れてきます。
肺をうんと動かしている感覚が確かにあります。
呼吸は、自律神経をコントロールできるとされる唯一の方法です。
息を吐くことによって、リラックスの副交感神経を活性化します。
長くオカリナに息を吹き込むというのは、それだけで副交感神経の活性化になります。
愛好家の年齢層が高いのは、生涯やれる楽器でもある証です。
もっと広まるといいのですが^^
☆今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます^^
↓今の所の愛器。左から、フォーカリンク漆AC、工房「悠」AC、無有SC、颯SG
最初の1年は、同じ楽器をずっとやっていると、息の質や吹き込み方、指の位置や微妙な癖などがわかってくるので、あれこれ浮気しないことが大事かなと思います。
対称的な性格のAC管2本、SG管とSC管が1本ずつあれば大概の曲に対処できます。
あとは、このようにハードケースに入れて持ち歩くことも大事かなと思っています。
卵が割れる条件で、オカリナも割れます(ToT)