ココロの漢方

20代の時に風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら全国を放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた、薬局で働く現役の漢方大好きで風変わりな薬剤師が、ドラッグストアや通販で手に入る漢方やメンタル面、ランニングや呼吸などによって自身を整えていく考え方や独自の価値観を紹介しています。

台風と漢方と、山の上のポテチの袋の話

前回に続き、わけわからんタイトル第二版。

 

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空前の大型の台風ということで、連日メディアでも大騒ぎの台風です。

 

大雨と電車の運行ばかり気になりますが、忘れられてるけど、一番怖いのは僕は

 

吹っ飛んでくるもの

 

だと思います。

 

ガツンと当たって、意識を失って倒れてても人がいないので通報が遅れる可能性があります。

 

不要な外出はなるべく避けるなど、用心の方お願い致します。

 

 

 

台風に限らず、低気圧が来ると決まって

 

頭が痛い

 

という方が身近にもおられると思います。

 

頭痛で低気圧の接近が予知できるというレベル。

 

これは、漢方で対策が可能です。

 

その前に、少しお話を。

 

 

山など、標高の高いところで、パンパンに膨らんだポテチの袋を見たことがある方も多いと思います。 

 

僕は、1300メートルほどの高地に短期間だけ住み込みで働いたことがあるのですが、

 

付近のコンビニのポテチなど、棚に並ぶ袋菓子の膨らみ方があまりに見事すぎて

 

パンパンやないか〜(オール巨人師匠風)

 

と思わず言葉が漏れました。

 

ずら〜っとパンパンの袋菓子が並ぶのを初めて見たら壮観です。

 

値段は定価でも、あの膨らみ方ならお得感がハンパないのです(笑)

 

ちなみに、この平地でぺったんこのポテチの袋が、高地でパンパンに膨らむのは

 

単純に気圧が下がるからです。

 

 

ところで、以前、瘀血の記事を書いたときに

 

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瘀血(おけつ)というのは、万病の元と言われるほど病気の元凶と言われており

 

微小循環障害などとも言われ、血の巡りが悪いのが積み重なってわけのわからん病気に繋がるということです。

 

病院で検査結果正常、それでもなぜか、わけのわからん症状が出まくる

 

これは典型的な瘀血です。

 

あとは、ぎっくり腰や打撲なんかも瘀血です。

 

この瘀血だけは、検査結果正常である以上、西洋医学では「様子見ましょうね〜」しかできません。

 

漢方は、この瘀血に対処できます。

 

市販品では桂枝茯苓丸が有名ですが、これらを駆瘀血剤といって

 

海軍の駆逐艦みたいな意味で、文字通り「瘀血を駆(逐)する」ことができます。

 

 この駆瘀血剤は、腹を触ってどうのこうの、脈がどうのこうのと色んな漢方の診断基準があるのですが、

 

僕が聞いていて一番納得したのは

 

「駆瘀血剤が効いたものが、瘀血だ!」

 

という考え方です。

 

逆説的に言い切りすぎてて、一瞬、呆気にとられますが

 

至極、真っ当な考え方だと思います。

 

 

これと同じことで、話を低気圧の頭痛に戻します。

 

山の上のポテチの袋が膨らむように

 

脳内でも血管が膨張して神経を圧迫して頭痛になっているのではないか・・・

 

など、実は原因が未だによくわかっていないのが実情です。

 

低気圧の頭痛の場合、よく効くのが

 

「五苓散(ごれいさん)」

 

です。

 

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家庭の常備薬にすべき漢方ランキング個人的に第一位のこの、五苓散

 

いつもの英単語&イディオム式で軽く説明すると

 

白朮、茯苓

 

この2つで消化管の水分を引き込んで脱水状態を改善したり(利水)、身体の中の余分な水分をオシッコとして出したり(利尿)

 

猪苓、タクシャ

 

この2つで、主に余分な水分をオシッコとして出したりしていきます(利尿)

 

残り1つは、桂枝ということでシナモンみたいなものですが、血の巡りを良くして上の4つの生薬の効果を高めます。

 

要するに、水分バランスの調整をしてくれる

 

ということです。

 

さっきの「駆瘀血剤が効いたものが瘀血だ!」という考え方にもとると

 

低気圧の頭痛に五苓散が効くということは、頭の中の水分バランスが乱れているということです。

 

山の上のポテチのように、やはり血管などが膨らんで周囲を圧迫しているのかもしれません。

 

仮にそうだとして

 

血管からは赤血球は出てこれないので、鼻水のように水分だけが滲み出してきます。

 

これは体に備わっている恒常性(バランスの乱れを調整する)のシステムで対処できるのですが、体質的に水が抜きにくい人もいます。

 

 

これを五苓散で対処してやろうと、そういうことです。

 

 

 

しか〜〜し!!

 

脳の水分の源は血液であるため

 

こちらの方にも目を向ける必要があります。

 

低気圧の頭痛を持っている人は、おそらくですが

 

検査結果正常だけども、他にもわけのわからん症状がある

 

こういう方も多いと思います。

 

五苓散だけでは、低気圧頭痛の体質改善になりません。

 

僕は、低気圧頭痛対策の五苓散は頓服(とんぷく;症状が出たときだけのむもの)

 

に近いと考えています。

 

血の巡りを良くしていく、瘀血対策も併せて考えていく必要があると思います。

 

あとは、量ですね。

 

合っている漢方でも、量が少ないと効きが悪いのです。

 

医療用やアルピタンなど満量で効きが悪ければ、自己責任で量を増やしたり、桂枝の粉やシナモンを加えたりする必要が出てくると思います。

 

五苓散は、そこまで副作用に注意する必要のある生薬が含まれていない珍しい漢方ですが、それでも様子を見ながら行う必要があります。

 

あと、同じ原理で高山病の頭痛にもおそらく応用できると思いますが、これはなおさら量の加減(加減というか、量を増やすのみですが)が必要になると思いますし、命に関わるので無理な登山続行は禁物です。これも試されるときは、自己責任でお願いします。

 

☆今回も、最後までお読みいただきありがとうございます^^