ココロの漢方

20代の時に風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら全国を放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた、薬局で働く現役の漢方大好きで風変わりな薬剤師が、ドラッグストアや通販で手に入る漢方やメンタル面、ランニングや呼吸などによって自身を整えていく考え方や独自の価値観を紹介しています。

柴胡加竜骨牡蛎湯と神経症のはなし

僕は、そこまで頑強というわけではありません。

 

漢方でいう、フクロウ型。生まれつきの低血圧です。

 

blog.omoshiro-yakuzaishi.fun

 

 

だからこそ、体力錬成と称して定期的に走っています。

 

 

ある日のこと。

 

 

なんか、胸が締め付けられるわけではないのですが

 

どう表現したらいいのか、すーっと心臓の脈が抜けるような感覚というか

 

あ、ヤバイんちゃう? コレという変な感覚になるんですが、

 

走ってるし、駆瘀血剤はしょっちゅう飲んでるし

 

酒もタバコもやらないし。

 

人間ドックでもオールAで異常ないし・・・

 

心臓のあたりが痛い「ような」感覚なんですが、本当に心筋梗塞ならこの程度の痛みでは済まされませんし、

 

これがまた絶妙な感覚で、完全に「痛み」と断言できる感覚ではないんです。

 

痛み「のような」感覚。

 

スーッと抜けるというか・・・

 

とにかく気持ち悪い感じで、しんどくて、なんというか息苦しい・・・

 

と言いつつ、なぜか息は普通にできるわけでして。

 

 

と、これがずーっと続いて活動に支障をきたしてきたので

 

 

この時、僕がのんだのは

 

 

苓桂朮甘湯(桂枝やシナモンを追加)

 

そして

 

柴胡加竜骨牡蛎湯

 

の医療用の濃さのエキス剤の2つ。あかんかったら、さらに香蘇散でも入れようかと思いましたが、ものの20分程度で症状は消えて、いつもどおりになりました。

 

本当に心疾患なら、これらの漢方でまず良くなりません。

 

 

まあ、神経症というものだと思います。

 

 

僕の場合、環境が大きく変わったり、忙しさが続くと

 

まるで、ベニヤ板のような反発のある板を踏んだ感覚

 

シロアリに食われて床がボヨンボヨンになってる古民家の床を踏む感覚(わかりにくい!?)

 

雲の上を歩くという例えもありますが、あれは少しニュアンスが違うというか体験してへんのとちゃうかな〜と思います。

 

硬いコンクリートのはずなのに、パヨンと沈んで軽く反発がある

 

あれ? となります。地震かなと最初は思います。

 

いつもは、こういう感覚になるのですが、今回はこういう形で来たのでびっくりしました。

 

硬いコンクリートでパヨンと跳ねるような、あるいは心臓に異常がないのに変な感覚になる、

 

こういう形の神経症には

 

柴胡加竜骨牡蛎湯

 

が効くとよく言われます。

 

僕は、苓桂朮甘湯と柴胡加竜骨牡蛎湯を同時に飲んだほうが断然良いと思っています。

 

心臓かどうかも怪しいけど、あの胸の変な感覚には、苓桂朮甘湯や柴胡加竜骨牡蛎湯の茯苓と牡蛎を

 

茯苓には、利水以外に鎮静の効果もあり、例えば風呂で急に立ち上がってめまいを起こすと、胸がドッキンドッキンと痛くなりますが、ああいうのを抑えてくれます。

 

精神の鎮静には、柴胡、茯苓、桂枝、竜骨、牡蛎や甘草、大棗

 

で対策をしていくイメージです。

 

気分が沈んでたら香蘇散も追加して、香蘇散に入っている香附子(こうぶし)の力を借ります。

 

ツムラ版は大黄なしで、小柴胡湯に竜骨、牡蛎、桂枝、茯苓を足したもの、

 

クラシエ版は加えて大黄が入っていますので、特に妊娠中の方や授乳中の方は大黄入りを避けたほうがいいと思います。

 

blog.omoshiro-yakuzaishi.fun

 

 こういう形の神経症が来るときは

 

 

 

たいがい、少し無理をしているときです。

 

 

 

 「柴胡」の入っている、四逆散(柴胡、芍薬、枳実、甘草)の変法系の漢方薬で興奮する神経を鎮めて

 

補中益気湯などの補気剤で、気力体力の回復をはかり

 

寝る前には抑肝散加陳皮半夏と桂枝加竜骨牡蛎湯で、神経の興奮を抑えて、眠りの質を高める

 

blog.omoshiro-yakuzaishi.fun

 

 

 

お金は少しかかりますが、こういうものを飲んで、漢方の力を借りて

 

 

よく寝て、少しペースを落として活動していく時期に来ているのかもしれません。

 

 

あと、耳を引っ張る!

 

blog.omoshiro-yakuzaishi.fun

 

 

思いの外、いいですよ^^

 

 

社会に適応するのに、漢方の力を借りるというのは決して、悪いことではないと思っていますし、

 

 

これからの時代は、そういう流れが当たり前になるようにしていきたいとも思っています。

 

 

☆今回も、最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

※効果には個人差があります。

 

また、本当に心臓疾患かもしれないと思ったら、迷わず受診することをオススメしておきます。

 

血液やMRIなどの最新の検査診断技術は、漢方にはない、西洋医学の強みの1つです。

 

納得いくまで検査してもらったほうがいいと思います。

 

本当に心疾患ならこの程度の漢方でマシになることはあり得ません。

 

明らかに強い痛みがあり、絶対におかしいと思ったら、漢方なんて考えずに迷わず救急車を呼んでください。

 

 

 ↓化石の絵を使ったのは、生薬の竜骨は化石を使っているからです。といっても、恐竜ではなく、あくまで「大型の哺乳類」の化石です。