ココロの漢方

20代の時に風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら全国を放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた、薬局で働く現役の漢方大好きで風変わりな薬剤師が、ドラッグストアや通販で手に入る漢方やメンタル面、ランニングや呼吸などによって自身を整えていく考え方や独自の価値観を紹介しています。

不眠の第一選択「抑肝散(陳皮半夏)」の思わぬ効果、、、なのか^^

仕事で忙しい日の夜など、布団の中でも神経の興奮が続いていて寝付けないときもあります

 

布団に入って目を閉じてもいつまでも、頭は冴えている

 

翌日、寝不足で疲労困ぱい(T_T)

 

さあて、どうしたもんかなと考えた時に

 

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

 

桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

 

この2つがイメージに浮かんできて、早速試してみたところ

 

翌日の、起きた瞬間の爽快感が違いにびっくり^^

 

そして、抑肝散の思わぬ効果にも驚くことになります。

 

いつものように応用を効かせるために、英単語&イディオム形式で分解して考えつつ

 

抑肝散特有ともいうべき、思わぬ効果についても書いていきたいと思います。

 

 

 

 

抑肝散加陳皮半夏は、基本的に不眠の第一選択となります。

 

 

まずは、コタローさんの添付文書をスクショ

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釣藤鈎(ちょうとうこう)という生薬は、中枢レベルで鎮静をかけていくことができる生薬です。

 

ピント合ってへんな〜^^;

 

カギカズラという植物の、何か引っ掛けれそうなカギの部分がそうです。

 

不眠の第一選択とはいえ、即効性はありません。

 

週、月単位の長期に渡って飲み続ける必要があります。

 

不眠には、中枢まで鎮静をかけていく=眠りを催すの意味で催眠の作用を持つ生薬が必要になります。

 

次に、柴胡(さいこ)です。

 

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柴胡は、少量と大量では期待する効果が違います。

 

少量は鎮静、大量では抗炎症と全然違う効果を期待します。

 

今回は2gと少量ですので、鎮静の効果を期待します。

 

7gなどと多い場合は小柴胡湯や柴胡桂枝湯のように、黄芩と組み合わせて炎症を抑える効果を主に期待して使います。

 

加えて柴胡は、自律神経を調整する効果もあると言われています。

 

この柴胡と芍薬、甘草、枳実の組み合わせで四逆散(しぎゃくさん)という漢方薬になります。

 

blog.omoshiro-yakuzaishi.fun

 

四逆散はストレスを抑えると言いますか、高ぶった神経を鎮める作用があります。

 

もちろん、ベースは芍薬と甘草の痛み止めコンビですから、胃腸系の炎症などの痛み止めにも使います。

 

そして

 

今回、同時に飲む予定の、もう1つの漢方薬である

 

桂枝加竜骨牡蠣湯の構成生薬は以下のようになります。

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これは、桂枝湯に竜骨と牡蛎(読みはボレイ、要はカキ:牡蠣の殻)を加えたものです。

 

牡蛎は、みんな大好きあの海の幸の殻、竜骨は動物の化石ですからカルシウム系です

 

カルシウムには鎮静の効果があります。

 

桂枝湯は、葛根湯から麻黄と葛根を去ったもので、既に芍薬と甘草が含まれています。

 

そうです!

 

抑肝散加陳皮半夏 → 柴胡(と甘草)

 

桂枝加竜骨牡蠣湯 → 芍薬と甘草

 

これで、四逆散から枳実を抜いた四逆散の加減とも言える状態になります。

 

ちなみに、この四逆散から枳実を抜いた

 

柴胡、芍薬、甘草の組み合わせの応用が加味逍遥散になります。

 

さらに、両方の漢方の構成生薬のスクショをもう一回貼ります。

 

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抑肝散加陳皮半夏

 

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桂枝加竜骨牡蠣湯


 

抑肝散加陳皮半夏 → 陳皮、半夏、茯苓

 

桂枝加竜骨牡蠣湯 → 生姜、大棗

 

この5つはそう、二陳湯です。

 

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 お腹を揺らすとチャポチャポという(胃内停水)

 

小さな子どもさんでゼロゼロと大量の痰が絡んでいるような状態(この場合は抑肝散陳皮半夏は使いません。)

 

胃の粘膜のただれ

 

こういった、水をうまくさばけていない状態を治していきます。

 

また、陳皮や生姜、大棗も入ってますから胃薬にもなり、長期で飲んでも安心です

 

つまり、抑肝散加陳皮半夏と桂枝加竜骨牡蠣湯の組み合わせで

 

☆抗ストレスの四逆散の加減(柴胡、芍薬、甘草)

 

☆胃薬としても、また水をうまくさばいてくれる、二陳湯の加減(陳皮、半夏、茯苓、生姜、大棗)

 

☆釣藤鈎や柴胡、竜骨、牡蛎(大棗や甘草も)といった興奮を鎮めていくような生薬

 

☆陳皮、生姜や大棗といった胃薬

 

☆当帰、川芎は脳の血流を良くします。

 

☆蒼朮(白朮)は利水の生薬ですから、長期で飲んでも偽アルドステロン症は出にくいですし、何よりも特に蒼朮だと下痢に強く、当帰の副作用でお腹が緩くなったり下痢したとしても、蒼朮の作用でいくぶん解消されます。

 

睡眠は脳が回復をはかるときですから、寝ている間の脳の血流が悪いとうまく回復できずに、翌日が地獄になります。

 

そこを、当帰と川芎(桂枝もかな)がカバーします。

 

翌日、起きたときの爽快感は言うまでもありません。(個人差はあります)

 

しかし、、、

 

本日の本題とも言うべき

 

抑肝散の思わぬ効果を身を以て体験することになります。

 

4〜5時間ほど寝た頃か、ふと目が覚めたときのこと。

 

まだ眠いのですが、とてつもなく、なんというか、こう

 

今まで我慢してきた

 

感じないようにしてきた

 

不安や嫉妬、怒り、過去の失敗への後悔など、マイナスの思いがフツフツと湧いてきたのです。

 

まるで、マイナス感情の台風。

 

実は、抑肝散(陳皮半夏)を飲んで寝て、こういうことが起きたのは初めてではありません。

 

ああ、いつものことかと、

 

 

もう、ここは出るに任せます。

 

最後に、ポジティブに〆るのが大事です。

 

基本的に独り言ですが、前向きな言葉で〆ます。

 

そうとは言っても、よう頑張ってるよな〜とか

 

それでも、希望忘れたらあかんよな〜

 

 

とか、なんでもいいです。とにかくネガティブが出きったら、ポジティブに〆る。

 

だからこそ、今度目が覚めたときには爽快な気分になるのです。

 

抑肝散(陳皮半夏も)を興味深い呼び方をされた先生がいらっしゃいました。

 

心情吐露の漢方

 

というもの。

 

こらえてきたもの、感じないようにしているものが、バァーっと嵐のように出てきます。

 

僕は、この類のものは

 

脳みその、う○こ

 

失礼しました、「脳みその、お通じ」

 

と呼んでいます。

 

脳だって、お通じくらいあります。

 

あんまり、我慢の連続や感情無視して突っ走っていると、溜まってきます。

 

それが、ネガティブな形で現れているのではないかと。

 

溜まりっぱなしだと、ストレスからの病気やウツなどの精神疾患につながる可能性もあると思います。

 

現に、ポジティブに〆て、もう一度寝て目が覚めた後に、気持ちよくないことはありません。

 

ただし、もう一度必ず、寝ることが条件です(笑)

 

ちなみに、1時間以上連続で寝れないなど、明らかにおかしいのが病的な不眠です。

 

3時間程度で目が覚めたりしても、また寝れたら大抵の場合、問題ないです。

 

過度に意識してしまい、これ、不眠じゃないの?

 

という

 

強迫観念のようなものが、不眠を悪化させます。

 

重要な飲み方ですが

 

抑肝散(陳皮半夏も)を飲むのは、寝る前だけです。

 

 

うっかり一日3回飲んでしまうと、1日中眠くて危険極まりないです。

 

 

最近は、抑肝散(陳皮半夏)や桂枝加竜骨牡蠣湯はドラッグストアでも販売されています。

 

 

濃さが薄いので、自己責任で量の加減は必須ですが

 

 

最近頑張って仕事してたりして、神経の高ぶりというか興奮が続いていて、眠りの質が落ちてきたかなという方にはおすすめです。

 

 

そして、途中で目が覚めてマイナス感情が出てきたら、プラスで〆てやってひと眠りしてやれば、翌朝もまた違った気分で目覚めることかと思います。

 

 

※効果には個人差があります。

 

☆今回も、最後までお読みいただきありがとうございました^^

 

 

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漢方が合って、気持ちよく寝れるといいですね^^