ココロの漢方

風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた少し変わった薬剤師が、健康を保つために漢方を自分で使えるようになるための考え方や、ドラッグストアレベルの漢方を使っての日々の健康管理、価値観を独自の視点からつづるブログです。

荊芥連翹湯と予防医学と一貫堂解毒証体質のはなし

小さい頃は中耳炎のオンパレード、色黒で、くすぐったがり

 

高校生か20歳くらいから、アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎と脇や手のひらの謎の多汗

 

僕自身が、典型的な一貫堂の解毒証体質であること

 

大学生のときに、たまたまのんだ荊芥連翹湯がドンピシャで効いたこと

 

数年して、漢方薬局に勤めていたときに読んだ一貫堂の本で、どうにも僕は解毒症体質であると、過去から現在までの症状をピタリと言い当てられて以来、お世話になっている荊芥連翹湯

 

かなり長めの記事にはなりますが、幼少から解毒証体質の対策を知っていれば、僕も両親もどれほど助かったかと思います。

 

 

一貫堂には、他にも臓毒や瘀血の証がありますが、これらと決定的に違うのは

 

 

小さな子供の頃から頻繁に病気になって、親子ともに非常に難儀して厄介なのが解毒証体質です。

 

 

今でこそアレルギー性鼻炎くらいで済みますが、江戸や明治なら結核で早世していてもおかしくないのが解毒証体質。

 

 

一旦、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などが慢性化すると、荊芥連翹湯を使っても治しにくいです。

 

 

自分は解毒証だと思ったら、慢性化する前に、早め早めに手を打つこと。

 

 

体験を踏まえて書いたので、お付き合いいただければ幸いです。

 

 

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

 

 

思えば、大学生の時に、この荊芥連翹湯と出会ってなければ、漢方との出会いもなかったわけで、思い出深い漢方薬でもあります

 

 

荊芥連翹湯を自分でのんで研究していると、思わぬ発見がありました。

 

 

それは、

 

 

 

将来かかる病気が事前にわかるから、漢方で防げる可能性が高いということ。

 

 

 

僕の体質は、

 

 

昔、漢方一貫堂という流派があり

 

 

そこの流派でいうところの

 

 

解毒証体質(げどくしょう)

 

 

です。

 

 

解毒証体質の特徴としては

 

 

小さい頃、幼稚園から小学生の頃は

 

 

扁桃腺炎や中耳炎をやりまくります。

 

 

特に、中耳炎ですね。小学生でよくやった病気の思い出はコレしかない・・・

 

 

熱が出るもの、膿が出るもの、滲出性・・・

 

 

膿を出すために鼓膜をメスで切られたこともあります。数日で治るのでもちろん、今は聴こえていますが、あまりの痛さに当時、小学校4年生だった僕は腰を抜かしてしまいました・・・。

 

 

当時なんて、治療法メチャクチャでしたよ。

 

 

鼻にホース突っ込まれて、空気を送り込んで耳から膿を出すとか

 

 

訳のわからん漢方出しまくるとか

 

 

滲出性中耳炎(声がボワボワする、痛くないやつ)になったら

 

 

1ヶ月放置とかザラでした。

 

 

そう、お医者さんですら滲出性中耳炎の治療法がわからなかったのです。

 

 

今でも滲出性中耳炎になることがありますが、炎症がなければ五苓散でパパっと自分で治します。

 

 

※ちなみに、カゼから来た滲出性中耳炎で、炎症がある場合は小柴胡湯と香蘇散で対処します。

 

 

親によると、毎週末になると中耳炎になる上に、よりによって休日診療になるため、泣き叫ぶ息子(僕)を連れて車で遠方に行かねばならず、非常に難儀したとか。

 

 

正直言って

 

 

今、耳が聞こえているのが奇跡だと思っています。

 

 

両親よ、ありがとう!

 

 

カゼをよくひき

 

 

わめくような、癇癪のような叫ぶように半狂乱の泣き方

 

 

僕がそうですが、手の甲と手のひらの境目が二色刷りのように、色黒の肌も特徴ですね。色黒だから解毒証とは限りませんが、色黒に加えて、くすぐったがりなら可能性はあります。

 

 

布団の中で、サナギみたいに丸まって寝る(特に冬)

 

 

昔の心電図検査のタコの吸盤みたいな、線のいっぱいついたやつをつける検査で、くすぐったすぎて、ゲラゲラ笑ってのたうちまわっては吸盤が外れて、看護師さんにヒジョーに迷惑な顔をされる

 

 

要するに「異様なくすぐったがり」です。

 

 

くすぐったがりで、脇腹が弱点の人も、解毒証体質の可能性があります。

 

 

あと、僕は小さい頃にプールなど「冷たい水」に顔をつけることができませんでした

 

 

水恐怖症だと思ってましたが、その割にはお風呂では2分でも潜っていられる

 

 

つまり、身体の感覚が敏感すぎる、解毒証体質ならではの特徴であったとも考えられます

 

 

とここまでが、小学生あたり。

 

 

水恐怖症かどうかはともかく

 

 

小学生くらいで、もろも見事に当てはまる方には、柴胡清肝湯(一貫堂版)をおすすめします。

 

 

とくに、

 

 

異様な、くすぐったがり

 

 

中耳炎のオンパレ

 

 

この場合は要注意。

 

 

小さい子供さんで、当てはまりまくりなら、ぜひとも漢方薬局や漢方医院へ連れて行ってあげてください。

 

 

一貫堂版とは、明治大正の頃の日本人が古来のものを改良した、近年の処方です。 

 

 

高校生くらいのときは、ニキビと頭の脂漏性皮膚炎で悩まされる日々

 

 

20歳くらいから副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎で悩まされます

 

 

足の裏と、脇と手のひらによく汗をかき

 

 

夏には脇から無臭の汗が、垂れてくる

 

 

水色やピンクのTシャツを着れない。脇汗が本当にすごすぎて。

 

 

ゆえに、服は白か黒。

 

 

表には出さないように振る舞ってるけど、実はものすごいカンシャク持ちで、時折こっそり爆発させている

 

 

誰かと握手をする前は、ズボンの上に手のひらを置いて乾かす

 

 

握手のあと、ズボンを見ると手形がついている

 

 

このレベルの多汗やけど、無臭。

 

 

 

汗といえば、手に汗握る映画を見た後、脇がぐっしょりと凄いことになっている

 

 

精神性発汗と言われるものですね。 

 

 

 ちなみに昔は、解毒証の人は結核になりやすかったと言われています。

 

 

近年、患者さんが増えているとはいえ、昔に比べたら激減した結核の代わりに

 

 

生来、外界からの刺激に敏感な解毒証の人は青年期から(僕の場合、高校生か20歳前後)

 

 

時代の変遷とともに清潔感が増して、新しく出てきたアレルギーなるものを発症するようになったようです。

 

 

という体質で、ここまで読んでドンピシャの人で、20歳前後から30歳前後の方は、荊芥連翹湯を試す価値があると思います。

 

 

 

やがて、壮年期に入ると泌尿器系の疾患を起こすと言われます

 

 

 

「言われます」、、そう、僕はまだ青年期ですっ^^

 

 

 

 

まとめると

 

 

 

中耳炎の耳から始まって、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の鼻、泌尿器から痔のお尻まで、年をとるごとに場所は変わりますが

 

 

 

 

穴という穴の病気を起こしまくる感じですね。

 

 

 

 

 

おわかりいただけたでしょうか(本当は怖い〜風)

 

 

 

 

 

なんと、将来かかる病気までわかってしまうのです・・・

 

 

 

僕は、将来このまま放っておけば、必ず、泌尿器系の病気を起こしやすくなるのです。

 

 

もしくは、荊芥連翹湯をのんでいるので、本当は泌尿器の病気を起こしていてもおかしくないのに、抑えられているのかもしれません。

 

 

 

僕は、泌尿器で心あたりが出たら、竜胆瀉肝湯に切り替えていく予定です。

 

 

 

 

つまり、、、

 

 

 

 

小学生(幼年期)の人は柴胡清肝湯で

 

 

高校生〜30代前半くらい(青年期)の人は荊芥連翹湯で

 

 

壮年期の人は、竜胆瀉肝湯で

 

※全て、一貫堂版のもの。

 

 

体質改善をはかることにより

 

 

将来かかってくる病気を未然に防ぐことができ得る

 

 

 

 

これぞまさに、未病対策ではないでしょうか。

 

 

 

 

ちなみに、この荊芥連翹湯(一貫堂版)を解説すると

 

 

黄連

 

黄芩(おうごん)

 

黄柏(おうばく)

 

山梔子(さんしし=クチナシ)

 

という黄連解毒湯(おうれんげどく)

 

 

 

当帰

 

芍薬

 

川芎(せんきゅう)

 

地黄(じおう)

 

四物湯(しもつとう)

 

 

の8つをまとめて

 

 

温清飲(うんせいいん)

 

 

人によっては、四物黄連解毒湯

 

 

という漢方薬がベースになっており

 

 

温清飲は、以下の解毒証の人向けの漢方の全てに配合されています。

 

幼年期→柴胡清肝湯

青年期→荊芥連翹湯

壮年期→竜胆瀉肝湯

 

※いずれも、四物湯 合 黄連解毒湯である温清飲ベースの「一貫堂」のものです。古いものではなく、近代の後世方と言われるものです。

 

 

青年期の荊芥連翹湯の場合、 

 

 

荊芥やレンギョウなど、主に

 

排膿(膿を出す)

 

抗炎症(炎症を抑える)

 

の冷やす系の生薬も含めて17種類程度の生薬が配合された漢方薬です

 

 

四物湯は血虚対策の代表的なものですから、免疫細胞を増やしたりしてカゼをひきにくくします。

 

 

例えば、解毒証の子供はカゼをめちゃんこ引きやすいのでその改善になります;子供の場合は、柴胡清肝湯です。

 

 

子供の柴胡清肝湯の場合、中耳炎や扁桃炎、上述のカゼの引きやすさも改善されていくことでしょう。

 

 

子供さんに柴胡清肝湯をのんでもらって効いたら継続をオススメする理由がこれです。

  

 

四物湯は、もともとは止血目的の漢方にも含まれるものでしたが

 

血虚ということで

 

単なる不足という意味にとどまらず、興味深いのは

 

 

内分泌や自律神経の異常も血虚である

 

 

とも言われており

 

 

この血虚の対策として、非常に面白くて深いのが四物湯です。

 

 

西洋医学では、四物湯の役割を果たせるものは存在しません。

 

 

血液系の幹細胞を増やし、内分泌の異常を調整し、血の巡りを良くして、止血まで行う

 

 

一見、相反するように見える効果を持っていますが、それが漢方の面白いところでもあります。

 

 

 血の巡りを良くしつつ、内分泌の異常を調整してくれます

 

 

なんと、ありがたい^^

 

 

 

女性の月経異常関連では、四物湯ベースの漢方薬を必ずといっていいほど使います。

 

 

 

また、黄連解毒湯やこれらの抗炎症・排膿系の生薬で、解毒証の人に起こりやすい副鼻腔炎や鼻炎や脂漏性の皮膚炎などいろんな炎症もまとめて取れてしまいます

 

 

黄連解毒湯は、黄連や山梔子がそうですが、この解毒証体質独特のカンシャク持ちというか、ブチギレやすさみたいなものも抑えてくれます

 

 

解毒証体質の皆さんは、世の中に隠してはいるけど、ものすごいカンシャク持ちのはず。

 

 

外界の刺激に反応しやすいということは、神経質であるということ。

 

 

のめば鈍感になるということは、まずないですが、癇癪を起こして爆発することが起こりにくくなる感じがします

 

 

癇癪を起こすことを防ぐには、とにかく自分を飽きさせないことも肝要になります。

 

 

僕は、これを心がけていますが、気を抜いて単調な日々が続くと溜まったエネルギーを発散するべく、火山の噴火みたいに怒りの衝動が来ます。

 

 

解毒証体質独特の、精神性発汗と言われる脇や手のひらの無臭の多汗も、相変わらず水色やピンク系の服は着れないものの、マシにはなります

 

 

何度も書いてますが、多汗といっても、荊芥連翹湯で改善されるのはあくまで「解毒証体質の多汗」です。

 

 

特に手のひらの多汗は、改善されていると感じました。

 

 

大人の場合も、子供同様、扁桃炎の予防にもなります

 

 

要は、解毒証体質ならではの炎症以外の症状もまとめて取れてしまうということです

 

 

 のんでいる間に扁桃炎を起こしたことがないですが、のむのをやめてしばらくしたら扁桃炎を起こしたことはいくらでもあるので、やはり効いているのでしょう

 

 

解毒証の体質改善には、この荊芥連翹湯に加えて

 

 

アレルゲンなど外の刺激に敏感に反応する免疫を整えるために、

 

補中益気湯

 

を併用していきますが、経済的にしんどい場合は

 

 

1〜3ヶ月程度の期間であっても、効くものを、効く濃さで毎日飲めばずいぶん違います。

 

 

とにかく、慢性化させないことが大事。 

 

 

一旦、慢性化したら、数ヶ月続けて治しても、風邪を引いたりすれば、瞬く間に再発します。

 

 

慢性炎症は、陰虚の熱と言われます

 

 

解毒証の人は、太りにくいのも事実

 

 

それは、新陳代謝が盛んだからです

 

 

熱が余分に発生しまくってます

 

 

特有の症状に加えて、

 

 

口が渇いて水飲みまくる

 

 

トイレ(小)がやたら多い

 

 

若いのに白髪が多くて、他人からは苦労してると勝手に心配されるし、若白髪と思っているけど、どこか心配

 

 

こういう人には、六味丸の併用もオススメです(^^)

 

【第2類医薬品】ウチダの六味丸 180g

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気になる副作用としては

 

・黄連が胃を冷やすので、こたえることがある

 

・お通じが正常の人は、お腹が少しゆるくなるのと、ニオイが変わる

 

感じでしょうか。

 

冷やす系の生薬である黄連がこたえる人は、量が多すぎるか、そもそも解毒証体質ではない可能性があります。

 

解毒証体質の人は、陰虚といって、プラスマイナス(±)からマイナス(ー)を取ると、プラス(+)ですから熱を持っています。体温も、平均よりも高いことが多いはず。

 

この熱(虚熱という)は特殊で目に見える、よくあるイメージの熱ではなく、慢性化した副鼻腔炎や、鼻炎で赤く腫れ上がった粘膜などの慢性炎症などがそうです。

 

冷やす・抑える系の生薬が多く配合されているのはそのためです。

 

添加物の乳糖による、いわゆる牛乳飲んだらお腹がゴロゴロする人のものもありますが

 

当帰によるものもあります。当帰含有の漢方によくあることですが、出たもののニオイも変わります。

 

当帰芍薬散など多くの漢方に含まれ、婦人の妙薬などと言われ、当帰は良い生薬であると言われてますが

 

この

 

お腹が少しゆるくなる、もしくはお通じが良くなる

 

お通じのニオイが変わる(あまり、良くない方向、、、)

 

当帰の質が悪いと、お腹がシクシクと痛くなる

 

 

という副作用(なのか・・・)が起こりうることも頭に入れておきたいですね。

 

 

知っておくだけで、心の準備ができますから。

 

 

☆今回も、最後までお読みいただきありがとうございました☆彡

 

 

追記。

 

三和生薬の荊芥連翹湯は、近代の一貫堂ではなく、古来の万病回春のもので、黄連や地黄などが入っていません。

 

苦さも少ない・・・

 

お腹が冷えたら下痢する、黄連がどうにも駄目な解毒証の方は、これを試す価値はあるかもしれません。

 

ただ、僕個人的には・・・一貫堂版がドンピシャなだけに、効きが弱かったかな〜^^;