ココロの漢方

20代の時に風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら全国を放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた、薬局で働く現役の漢方大好きで風変わりな薬剤師が、ドラッグストアや通販で手に入る漢方やメンタル面、ランニングや呼吸などによって自身を整えていく考え方や独自の価値観を紹介しています。

プチうつ予防には、どうすればいいのか考えてみました^^

なぜか、突然ネガティブ嵐になるプチうつ

 

以前、記事にもしました。

 

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僕もなることがありますが、その度ごとに原因を考えていて

 

これかな〜と思うことを書いてみます。

 

 

 

1.睡眠不足

 

ダントツ1位だと思います。

 

日本人は寝なさすぎです。

 

睡眠不足では、間違いなくネガティブになって暴力的になります。

 

昔、100キロウォークで体感しましたが、理性なんて

 

睡眠不足と疲労と痛みで簡単に飛んで、怒りがむき出しになります。

 

その代わり、1ミリでも理性が残っていたら、その怒りのような訳のわからん感情を抑えることができるのが理性の凄さです。

 

 

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昔、僕が10代後半くらいのときに見たテレビでは

 

6時間で100%回復なんて言ってましたが、あんなもんウソですよ^^;

 

遺伝子的なショートスリーパーと言われる人たちを除いて、6時間なんて全然足りません。

 

20代は体力で耐えれます。僕は6年間の大学生時代、毎日5時50分起きでしたが、寝るのは夜の12時半でした。

 

毎日死ぬほど眠かったし、病気がち、パフォーマンスガタ落ちで

 

いまだになんであんなことしてたのか、耐えれたのか信じられません。

 

無知は恐ろしいことです。

 

プチうつっぽくなったら、まず寝ることをオススメします。

 

それこそ、9時間でも10時間でも。

 

 

2.お腹が空いている

 

低血糖は、イラつくしまともに考えられません。

 

素直に何か、食べて血糖値を上げましょう(笑)

 

 

 

3.運動不足

 

これも、絶対あります。

 

運動不足は、血の巡りが本当に悪くなります。

 

※漢方の血⇔「けつ」では、ありません。それも、多少は関係してるかもしれませんが、今回はあくまで、血液ということで。

 

僕は、富山に約3年住んでましたが、冬は毎日「雨」でした。

 

それこそ、11月から3月くらいまで、ずっとですよ。

 

雪は、寒波のときだけです。

 

雪降れば、雪かきで身体を動かせるので気も晴れますし、雪の白さでレフ板のように少し明るいのも救いです。

 

雨は暗いし、冷たいし、夏みたいに緑はないし、雪かきのように身体を動かすのもままなりません。

 

部屋の湿度は、2℃で96%。

 

理系の人は、相対湿度を習うので否定してきますが、3ヶ月以上毎日雨が降ると本当にこうなります。

 

水に濡れた紙が乾いた後と同じように、障子紙がベコベコになります。

 

当然、精神も持っていかれますが、それ以上に堪えたのは

 

走れない

 

ことでした。

 

まあ、温水プールに行けばいいやないかと思うと思いますが

 

一旦、外に出ない癖=引きこもり癖が付くと本当に、出不精になります。

 

体験した人にしかわからないことです。

 

身体を動かさないと、どんどん思考がマイナスに落ちていきます。

 

加えて、ジメジメしていて暗くて寒くて、鉛色の空が追い打ちをかけてくる・・・

 

あの感覚は・・・

 

体験した人にしかわからないものがあります。

 

運動、特に下半身を動かすようなもの、歩くことでもいいので運動をオススメしておきます。

 

 

4.人と話さない

 

これも絶対に、原因としてあります。

 

最近、自宅で働く在宅ワークが話題になっていますが、

 

一足早く体験した身からすると

 

潜在的引きこもりの一歩手前でもあることを忘れてはいけません。

 

特に、一人暮らしの人が在宅ワーカーになると、ほぼ引きこもり状態です。

 

さっきも言いましたが、一旦、引きこもる癖がつくと本当に出不精になります。

 

一気に老けます。

 

在宅ワーカーになるのなら

 

定期的に人と会うようなイベントを主催して、コミュニティスペースを作っていく

 

友達と定期的に会う

 

など、意識して人と会う習慣づくりも必須になります。

 

人は、人と会って恥ずかしくないようにするために、見た目を整えます。

 

人と会わないで済むなら、服装や髪型などが乱れていきます。

 

老けますよ〜^^;

 

これからの時代の、新しい課題になってくると思います。

 

とにかく、人と話しましょう^^

 

人と会って、話すことで色んな意味で、「気」が動いて巡っていく感覚を感じられると思います。

 

 

 

 

5.ホルモンバランス(特に女性の方)

 

僕は女性ではないので、これも難しい問題ですが

  

漢方でも、以前記事でプチうつ対策に柴朴湯に香蘇散を入れて飲む方法を紹介しましたが、試す価値はありますが、ホルモンバランスが原因の場合は難しいかもしれません。

 

ただし、産後の瘀血が理由なら、別の漢方で対処できます。

 

四物湯ベースの漢方で内分泌を整えるのが大切になってきますが、即効性はありません。

 

原因がわかっているのがせめてもの救いだと思います。これだけで、原因がわからないよりは随分と気が楽になるかと思います。

 

仲間を作ったり、克服した人を探してみたり。こればかりは、男性として何も言えないのが辛いところです。

 

 

6.気候

 

これは、大事です

 

僕は放浪によって、亜寒帯から亜熱帯から日本海側から1000メートル以上の高地からいろんな気候を体験しました。

 

日本は狭いようで広い・・・

 

1つだけ言えることがあります。

 

それは、

 

自分に合う気候の環境下で暮らすことが、いかに大切かということ。

 

生まれ育った場所の気候が人に与える影響は、間違いなく大きいです。

 

冬に晴れるのが当たり前の関西育ちの僕には、北陸の冬、毎日雨で鉛色の空が何ヶ月も続く気候が全く合いませんでした。

 

ご当地の方は、これが当たり前で育ってきてるから耐えれるとおっしゃっていましたが

 

僕は、本当に辛かったです。

 

太平洋側に行くと、雲一つないのに・・・。

 

北陸新幹線で長野まで晴れてたのに、新潟の糸魚川あたりから窓に雨粒が当たる・・・

 

自分に合う気候を選ぶ。

 

こういうことも、案外大事なことです。

 

 

まとめると

 

 

自分に合う気候環境で住んで、

 

身体をしっかり動かして血の巡りを良くして、

 

人と会って話して気を動かしましょうということです。

 

 

 ☆今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

 

 

 

 

 

 

 

喉の痛みには桔梗のはなし

桔梗の花は独特で、人の目を惹くものがあります

 

国内では、残念ながら野生のものは数が非常に少なくなっており

 

下の写真も含めて、よくその辺で見かける桔梗は野生種ではありません。 

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富山は砺波市の有名なお蕎麦屋さんの店先に咲いていたもの(笑)



 

その桔梗の根っこには、我々とは切っても切れない縁があります

 

特に喉の痛みと風邪などの痰に関して・・・

 

その話を今回はしていきたいと思います。

 

 

 以前、銀翹散の記事でも書きましたが

 

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銀翹散でも参蘇飲でもクシャミ風邪の麻黄附子細辛湯なんでもそうですが、

 

初期の初期に使って、パパっと治すと後が楽で尾を引きません。

 

しかし、出遅れると重症化して、漢方を使ってもなかなか治りません。

 

喉の痛みなんかは、その最たるもので

 

「喉が痛い」

 

この時点で手遅れだと思っています。

 

もう、炎症が起きてるのか正直わからないくらいのレベル

 

たまたま粉の漢方飲んだら、いつもと違ってやたらと喉に張り付く感じがする

 

カラオケ後に、あ、少しイガイガしてるかも!?

 

耳の奥がかゆい

 

という「微々たる、違和感のレベル」

 

で対処しなければ効きが悪くなるのが難しいところです。

 

 

喉の痛みには、桔梗と甘草の組み合わせがよく効きます

 

 

というか、基本的に喉の痛みに良さそうな漢方(?)に入っています。

 

・たま〜にドラッグストアに置かれている桔梗湯(桔梗と甘草のみ)

 

・銀翹散

 

・扁桃腺の腫れによく効く駆風解毒散

 

・参蘇飲(漢方のカゼ薬といえば、コレ)

 

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・大元がカゼの荊防敗毒散の、十味敗毒湯(皮膚系2本柱の1つ)

 

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アメリカ人が作ったと言われる排膿散及湯・・・

 

排膿散及湯

 

はいのうさんきゅうとう

 

Hi ! No, Thank you...

 

※ここまで言ってあれですが、冗談です^^;

 

ちなみに排膿散及湯は、本当に存在します。 

 

 桔梗と甘草の組み合わせは、いろんなところで活躍しています。

 

難しい使い方にはなりますが、既に甘草が含まれている葛根湯

 

これに桔梗石膏を入れると桔梗湯のようになります。

 

生姜や大棗も入ってますから、排膿湯というものに近くもなります。

 

桔梗はサポニンが多く、最近流行りのオンジもそうですがサポニンが多いものは副作用に吐き気が出たりします。

 

その吐くというか、出す方向に働くのが結果として去痰になるわけです。

 

とはいっても吐くのは辛いので、それを生姜や大棗を胃薬として副作用を抑えにいったのが、排膿湯です。

 

葛根湯には麻黄も入っていますから桔梗石膏の石膏との組み合わせで、麻黄と石膏の滲出性炎症(赤くヒリヒリ腫れてる炎症)を抑えるコンビにもなります。

 

僕は、寒気が酷いときは葛根湯だけで吹き飛ばして

 

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楽になったら、桔梗石膏を後から飲んだりします。

 

石膏には冷やす・汗を止める作用がありますので、発汗一発療法には向きません。

 

寒気も少なくなってきていて、熱っぽくなってき始めてて、それでもなお喉が痛い

 

そういうときに、併せて飲んだりします。

 

あと僕は、寒気さえなければ、

 

銀翹散にも桔梗石膏を入れて飲んだりします。

 

銀翹散に既に桔梗と甘草は入っていますが、増強のために入れます。

 

わりと効きます。

 

参蘇飲の桔梗と甘草は、枳実や枳穀とともに痰を出す去痰薬になります。

 

参蘇飲は、漢方の総合感冒薬とはいえ、炎症を抑える作用は弱いので

 

喉の痛みには、銀翹散や桔梗石膏などを足すことをオススメします。

 

色々紹介しましたが、喉や扁桃腺の痛みって僕のイメージでは

 

 

ストレス(疲れも)が重なっているときに来る

 

 

特に、環境が大きく変わってようやく慣れ始めた頃に、、、

 

 

そんなイメージがあります。

 

少し安めというサインなのかもしれません。

 

補中益気湯などをのんで、よく寝る

 

など、身体を労ってあげる時期に来ているのかもしれません。

 

とはいえ、喉が痛いと普段の生活に支障をきたすので

 

漢方の力を借りつつ、休んでいけばいいと思いこの記事を書いてみました。

 

☆今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蕁麻疹と加味逍遥散のはなし

蕁麻疹(じんましん)は、本当にいろんなパターンがあってややこしいです

 

冷えによるもの(寒証)なのか、熱を持っている(熱証)なのか

 

その原因は何なのか

 

こういったものを考えていって、試みていくしかありません。

 

今回は、その蕁麻疹の中でも

 

加味逍遥散(かみしょうようさん)

 

が効いた話をしてみたいと思います。

 

また、大人の喘息治療に使う大柴胡湯と

 

ドラッグストアにある加味逍遥散と蕁麻疹の不思議な(?)関係についても書いてみたいと思います。

 

※効果には個人差がありますので、予めご了承ください。

 

 

夜中に、突然現れる辛さ・・・

 

夜中に、腕や足に小さな赤い蕁麻疹ができて、これが異様にかゆいと言います。

 

それこそ、寝れないくらいに。

 

寝る前に、身体を洗っても

 

五苓散をのんでも

 

補中益気湯をのんでも

 

何をしても出る・・・

 

夜中に起きては、消風散を

 

ひどいときは、同じ寝れないなら痒さより、麻黄の副作用でと、消風散に加えて越婢加朮湯も

 

のむ日々。

 

でも、これでは根本的な解決になりません。

 

話を聞いていると、どうにもストレスが重なっているようなのです。

 

集合住宅の上階の住人の早朝からの謎の音

 

慣れない環境での生活

 

こういうことの積み重ねが色々と心労になっていたようです。

 

気管支喘息や原因不明の数種類の頭痛も持っていたので

 

まず通導散で一度下してから、一ヶ月程度続けてもらっていました。

 

謎の頭痛はほぼ消え、喘息は大人の場合は瘀血も絡んでいますからこの治療にもなります。

 

そこで、頃合いと体調を見て

 

喘息の治療に切り替えることにして、

 

喘息(熱証)の咳には

 

・麻黄(けいれん性の咳には麻黄;妊婦さんや心不全の人は絶対ダメ)

 

・厚朴(気管支の平滑筋のけいれんを止める)

 

・地竜(ぢりゅう;これも、けいれん性の咳や炎症を止めます)

 

が大事なのです。

 

大人の場合は柴朴湯では治りませんので、これらの配合された漢方を使います。

 

地竜は、酷かったら入れようと思って今回は抜いて

 

大柴胡湯と半夏厚朴湯をのんでもらうと

 

ものの数日で、ほとんど咳が出なくなりました。

 

そして例の夜中の蕁麻疹は、ストレスからではないかと考えて

 

また、本人が2種類以上併せて飲みたくないということで

 

大柴胡湯と黄連解毒湯

 

を寝る前だけ飲んでもらうことにしました。

 

結果として、これがよく効いたのか、夜中に蕁麻疹が出ることは初日から無くなりました。

 

通導散、大柴胡湯、黄連解毒湯と来て、冷やす系の生薬や枳実のせいで負担がかかっていると思い

 

寝る前は、加味逍遥散と脳動脈硬化症型頭痛対策の釣藤散に切り替えましたが

 

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これも効いたのか、飲んだその日から蕁麻疹が出ることはなくなりました。

 

 

ただ、本人曰く、大柴胡湯と黄連解毒湯のほうが効いている感じがするそうですが^^

 

 

これだけで終わると、応用が効かないので

 

 

大柴胡湯と加味逍遥散の関係

 

 

これを、いつものように生薬を英単語&イディオムのように考える方式で見ていきたいと思います。

 

 

大柴胡湯の構成生薬は

 

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大柴胡湯の構成生薬

となっており

 

パッと目につくものでいえば

 

 

柴胡(大量)と黄芩→炎症を押さえる

 

半夏と生姜→半夏の咳止め、吐き気止め

 

喘息ならこれでいいのですが

 

 

柴胡と芍薬と枳実

 

 

この組み合わせはそう、四逆散から甘草を抜いたものです。

 

 

四逆散は、抗ストレスというかイライラを抑えていく作用があります。

 

 

特に柴胡は自律神経を調整する作用があるとも言われております。

 

 

四逆散の変法と見ることができそうですね。

 

 

次に、加味逍遥散を見てみます。

 

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加味逍遥散の構成生薬

 

これも、ありますね〜「柴胡と芍薬と甘草」

 

四逆散から、今度は枳実を抜いたものです。

 

四逆散の変法と見る考え方ができます。

 

加えて血の巡りを良くする、婦人の妙薬と言われる当帰(トウキ)

 

〜朮や茯苓は利水、そして茯苓には鎮静の効果もあります。

 

サンシシ(山梔子)、ボタンピ(牡丹皮)も鎮静・抗炎症など、抑える方向に働きます

 

つまり、

 

・四逆散の変法や、サンシシやボタンピ、薄荷(ハッカ)などでストレスやイライラを抑える方向に

 

・当帰で血の巡りを良くしつつ、利水系の生薬で体内の水分バランスも調整していく

 

 

そんなイメージが、構成されている生薬からつきます。

 

 

最初に、大柴胡湯に黄連解毒湯を併せましたが

 

 

オウレンとサンシシには、高ぶった心を静めていく作用があります。

 

 

また、黄連解毒湯のオウレン、オウゴンと大柴胡湯のダイオウで三黄瀉心湯となり、これも鎮静の効果や抗炎症の効果を持ちます。

 

  

☆注意事項として、枳実(キジツ)は、消化管内の食物をパパっと送り出していく作用が強いため、体力のない人は栄養が十分に吸収されないこともあり、負担がかかるので使用の際には要注意となりますし

 

妊婦さんにとって枳実は、下へ下へと降ろしていく作用が強いので要注意の生薬になります。

 

 

量にもよりますが、たくさん含まれているものは避けた方がいいと思います。

 

 

☆今回、構成生薬を分析してわかる鍵となる漢方は、、、

 

 

四逆散(しぎゃくさん)

 

 

大柴胡湯と黄連解毒湯

 

加味逍遥散

 

 

いずれも、抗ストレスの四逆散の変法を応用したものです。

 

  

 

その漢方がどういう生薬で構成されていて、どういう働きをしているのかを考えることで

 

 

色々と応用が効くようになる

 

 

そんなことを改めて、実感することになりました。

 

 

大柴胡湯はともかく、加味逍遥散はドラッグストアにも置かれている漢方です。

 

 

そんな身近な漢方と蕁麻疹の不思議な関係のお話でした。

 

 

☆今回も、最後までお読みいただきありがとうございました^^

 

 

 

※今回は、精神性の蕁麻疹でしたので加味逍遥散など四逆散の変法が功を奏しましたが、蕁麻疹はこれだけではありません。

 

都度、見極めていく必要があります。

 

※追記。年齢や体重などにより、量の加減は必須です。

 

また、睡眠不足になってしまい生活に支障をきたす場合は、まず症状を抑えて日々の生活の質を上げるのが最優先なので、

 

市販のムヒAZ錠のような、抗ヒスタミン剤の併用もオススメします。