ココロの漢方

風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた少し変わった薬剤師が、健康を保つために漢方を自分で使えるようになるための考え方や、ドラッグストアレベルの漢方を使っての日々の健康管理、価値観を独自の視点からつづるブログです。

黄連と黄芩とドラッグストアの漢方のはなし〜生薬を英単語やイディオムみたいに見ていこうシリーズ〜

前回、魚ではなく釣り方を覚えないと応用が効かないという記事を書きました。

 

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ということで、今回は

 

 

黄連(おうれん)と黄芩(おうごん)

 

 

の話を書いていこうと思います。

ドラッグストアレベルでの漢方で応用を効かせるために、英単語やイディオムのように覚えていく感覚ということで

 

黄連単独の効果は

 

1.炎症を抑える

2.鎮静

3.若年性高血圧の降圧

4,止血

5.抗菌(主に主成分のベルベリンによる)

 

とさまざまな、面白い効果があります

 

 

これに、同じように抗炎症作用のある黄芩を組み合わせることで、主に

 

 

炎症を抑えていく

 

 

作用を使います。

 

↓かつて、一級品と呼ばれて海外輸出もされていたキクバオウレン

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その根っこの、ひげ根を取った、節々とした太い根っこを使います。

 

成長に、5年、10年とかかかります。山で群生していた野生のものを採取したものですが、山の神さま、ありがたく頂戴します、有効活用しますと一声かけてます(笑)

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この黄連と黄芩の組み合わせで、ドラッグストアの漢方で有名なのは

 

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

 

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

 

です。

 

いずれも、黄連と黄芩の炎症を抑える作用を利用するものです。

 

黄連と黄芩の入ったものを、瀉心湯といいます。

 

黄連には、注意すべき副作用がありまして

 

 

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胃を強力に冷やす

 

というものです。

 

お腹が冷えたら、下痢してしまう人は要注意です

 

黄芩はコガネバナの根っこを使います。

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ここで、いつものように構成生薬の分析をしてみます

 

☆黄連解毒湯

 

黄連

 

黄芩

 

黄柏

 

山梔子

 

 

【第2類医薬品】ツムラ漢方黄連解毒湯エキス顆粒A 20包

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☆半夏瀉心湯

 

黄連

 

黄芩

 

半夏

 

生姜(ショウキョウ)

 

大棗

 

人参

 

甘草

 

です。

 

 

【第2類医薬品】ツムラ漢方半夏瀉心湯エキス顆粒 10包

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半夏瀉心湯には、人参(朝鮮)や生姜など

 

胃を温める生薬が配合されていますので

 

黄連による胃が冷える副作用の対策がなされていると言えます。

 

よく、口内炎には半夏瀉心湯と言いますが

 

 

口内炎に半夏瀉心湯が効くのではなく

 

 

半夏瀉心湯の中の、黄連と黄芩の炎症を抑える作用を使って口内炎の炎症を抑える

 

生姜などによって、黄連の副作用を抑える対策がなされている

 

 

こういう観点を持ちたいものですし、持てるようにならないと応用が効きません。

 

 

おまけですが、口内炎には黄連が良いと言われています。

 

 

もちろん、口内炎には黄連解毒湯でもいいのですが、冷たい飲み物で飲めばお腹が冷えすぎて下痢してしまう可能性があり、黄連解毒湯にはその対策がなされていないので、注意が必要ということです。

 

 

黄連が単独で使われているものドラッグストアの漢方に、竹茹温胆湯(ちくじょ うんたんとう)がありますが

 

 

これは、炎症を抑える以上に、鎮静の効果を期待しています。

 

 

ちなみに、ひどい口内炎には黄連解毒湯も半夏瀉心湯もあまり効かないと感じています。

 

 

せいぜい、痛み止め程度と言いましょうか。

 

 

こういう涙が出るほど痛いものには、アフタッチなどの貼り付けステロイド剤の併用をオススメします。

 

 

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余談ですが、半夏瀉心湯の半夏の生薬は、薄く切った小さなお餅のような形ですが、

 

半夏は絶対に舐めるなよと言われます。

 

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半夏はこのカラスビシャクの、地下にあるイモのような部位を利用します。


 舌が痺れるからです。

 

これを抑えるために、生姜(この世界では、ショウキョウと読みます)

 

と組み合わせることによって、これを抑えたり、吐き気を止める効果をもたせたりします。

 

ちなみに、この半夏ですが

 

大元の生薬のスライス前の芋のような部分は、凹んだおへそのような形をしています。

 

つわりの特効薬ということ、田んぼの畦道にふとぅーに生えていることから、農家の娘さんがこれを採って売ってこづかい稼ぎをしていたこと

 

形が栗っぽいということで

 

ヘソクリ

 

の語源になっているそうです。

 

 

こういうの、中々におもしろい^^

 

 

 雑学王に一歩近づいたこの辺で、今回は終わりたいと思います^^

 

 

 

 

 

 

 

 

魚ではなく、釣り方を覚えるということ

 魚ではなく、釣り方を覚える(教える)

 

とよく聞きますが、漢方も同じだと思っています。

 

セルフメディケーション、僕は自己責任の医療と呼んでいますが

 

そのためにも、いかにして応用を効かせていくかを考えていく場合

 

〜には、・・・湯!

 

では、まったく応用が効きません。

 

ドラッグストアや通販での漢方で応用を効かせていくとき大事なのは、

 

僕の今までの経験では

 

1.生薬を、英単語(単独)やイディオム(組み合わせ)のように覚えていくこと

 

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2.数字のつく、基本的な漢方を覚えていくこと(二〜湯、四〜散or湯、五〜散or湯など)

 

 

3.自分で考えて試して、試行錯誤すること←一番重要^^

 

 

この3点に尽きると思います。

 

 

この漢方が、〜に効くからではなく

 

 

この漢方の、この生薬の(組み合わせでも)効果が必要だから使うという感覚。

 

 

この先、折に触れて解説していきたいと思います^^

 

 

↓その辺に生えていたカラスビシャク。生薬は、イモみたいな部分の「半夏」になります。

 

半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、小青竜湯、柴胡桂枝湯など多くの漢方に入っています。

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実は全部漢方生薬だった。。立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花

令和元年、おめでとうございます。

 

さて、

 

 

 

立てば芍薬

 

座れば牡丹

 

歩く姿は百合の花

 

 

 

あまり知られてませんが

 

全部、漢方生薬です(笑)

 

まあ、部位は花でありませんが。

 

 

芍薬は、芍薬甘草湯などでおなじみなのと

 

柴胡+芍薬+甘草の組み合わせでストレスというかイライラを抑えるなど、抑える方向にも働く生薬です。

 

柴胡+芍薬+甘草で有名なのは、加味逍遙散です。

 

 

牡丹(ボタン)は、桂枝茯苓丸(加ヨクイニンも)で有名な、駆瘀血剤コンビネーションである

 

桃仁+牡丹皮の組み合わせとして、根っこの皮を使います。

 

Cみたいな形、溶けて消える寸前のトローチみたいな形で、おまけに根っこ系生薬のわりに土臭くなくて、いい匂いがして僕は好きでした。

 

百合は、ユリではなくて、漢方生薬ではビャクゴウと読みます

 

いかつい、、、

 

チクナイン®(辛夷清肺湯)に含まれています。

 

ええっと、要はユリ根です(笑)

 

炎症を抑えたり、潤したり、気を鎮めたりする効果があります。

 

 

 

芍薬とボタンの違いは何かと昔聞いたら

 

 

 

木か草か。

 

 

 

と返ってきました。

 

芍薬は、ねぎ坊主みたいに、まっすぐ伸びた茎の先に花が咲きますから、草

 

ボタンは、それなりに枝分かれしたりしますし、見た目も木

 

イージーですが、わかりやすい。

 

 

ボタンの花。

 

濃いやつより、淡いのが好き。

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この階調が、また美しい

 

 

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日本画でボタンが描かれているとき、古人の階調表現を学ぶために、僕は真剣に見ます

 

6年前、北海道で新社会人&会社からカメラを借りて始めた写真の最初の被写体が、引っ越し準備を兼ねて帰省したときに撮った、このボタンの花でした

 

当時は薬剤師免許も漢方の知識もなく、猪突猛進に思うがままに道を歩んでいました

 

6年経って、同じ場所のボタンの花を見たとき

 

漢方生薬としてのボタンピが思い浮かぶ分、それなりには僕も成長したのかと思います。

 

あれから6年、北海道に始まり、小笠原諸島や八ヶ岳や富山など色んなところに住み、様々な経験を積み、多くの人との出会いと別れを経験しました。

 

 

平成最後の日、久々に初心に帰れた一日でした。

 

 

今日は令和元年の初日

 

 

これから先、いったいどんな未来が待っているのか、楽しみです✨