ココロの漢方

20代の時に風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら全国を放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた、薬局で働く現役の漢方大好きで風変わりな薬剤師が、ドラッグストアや通販で手に入る漢方やメンタル面、ランニングや呼吸などによって自身を整えていく考え方や独自の価値観を紹介しています。

寝る前と朝起きてからの、コップ一杯の水

学生時代に、バングラデシュに行ったときに

 

強烈な下痢をしていたことも相まって、脱水で死にかけたことがあります。

 

あっという間に視界が紫色になり、指が反り返ってピーンってなる

 

遠のく意識

 

ああ、これはヤバいわってわかるレベル

 

たまたま、ボッロボロのバスの中で知り合った

 

東大に留学していた、カナダにポスドクに行く予定のバングラデシュ人の方と日本語で話していて、その人が側にいてくれたおかげでなんとか一命を取り留めましたが

 

それでも、あ〜気持ちいいわ〜とみるみる意識が遠のいていって・・・カクンと一回落ちた記憶があります。

 

一回死んだのか、寝ただけなのかそれはわかりませんが

 

以来、10年近く実践しているのが

 

寝る前と、朝起きてからのコップ一杯の水

 

です。

 

以前、有名なお医者さんが書かれた本で

 

朝起きてからのコップ一杯の水は危険?

 

みたいな内容の目次があって、え!?と思って読んでみたら

 

朝起きて、顔がむくんでいる人はダメ

 

ということでした。

 

釣りか! まぎらわしいわ!

 

というか、そういう方は

 

ステロイドの副作用であったり、漢方でも例えば、本来は頓服の芍薬甘草湯を、間違った飲み方として、満量で1日3回を毎日飲んでいる人もそういうことが起きやすくなります。

 

これはもはやコップの水云々の問題ではなく、病院直行です。

 

他にも腎臓に重い障害があるとか、そういう例外を除いて

 

コップ一杯の水を飲む習慣をつけると

 

体の乾きに非常に敏感になります。

 

朝、起きてからカラッカラになっているのがわかるのが、不思議なことにこのコップ一杯の水習慣が身についてからなのです。

 

むやみに水を飲むのは勧めませんが、冬はお風呂に入って汗が出てわりと脱水になりやすくなるので

 

むしろこれからの季節こそ

 

コップ一杯の水を寝る前と朝起きてから飲む

 

冷たければ、20秒でもレンチンすればOKです。

 

☆今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます^^

 

 

↓民族衣装のルンギを履いて。

 

以来、写真のお得醤油サイズの2Lのペットボトルと塩の小瓶を持ち歩く始末。コップはあっても衛生上、絶対に入れてはいけません(笑) 

 

途上国の下痢をナメてかかると、えらい目にあいます。強烈です。

 

この時履いていたクロックス(もどき)、今でも使っています。

 

この後ろの廊下は停電すると真っ暗に。夜中になるとウシガエルよりもでかいカエルがドッスンドッスンはねていたことがあります。

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漢方相談薬局の強みとは?

漢方薬局のイメージといえば・・・

 

保険が効かなくて、高そう

 

とりあえず、めちゃくちゃ入りづらい

 

わけのわからん、漢字だらけののぼりがいっぱい店先に立っている

 

エアコン効いていない(特に春秋と初夏)

 

癖のあるオヤジがやっている

 

会計時、現金が足りるか実はちょっと怖い

 

などなど、まああまり良くないイメージがあると思います。

 

僕は、漢方相談専門薬局も漢方系の調剤薬局も両方勤めてわかったことがありまして

 

 

漢方相談薬局の強み

 

 

それは

 

 

じっくり話を聞ける(聞いてもらえる)環境がある

 

 

ということです。特に、初回。

 

場所によりますが、短くても30分

 

初回は50分から1時間は聞くという場所もあります。

 

病院は確かに保険が効いて、安く済みます。

 

ところで、話を少し変えますが

 

韓国ドラマに「ホジュン」という昔の医師の話があります。アマゾンプライムにもリメイクが来ていますが

 

恵民署(ヘーミンソ)という、庶民向けの公設医院のようなものがあるのですが

 

まあ、安いので人が大量に押し寄せてきて、登場人物からは地獄のようだと言われています。

 

これは、地獄かどうかはさておき現代でも同じです。

 

保険が効くというのは、現代の恵民署みたいなものですから

 

漢方系の医院は保険は効くものの、たくさんの患者さんを時間内にさばかねばならず、どうしても1人の人にかけられる時間は限られます

 

グーグルレビューなどでも、☆が少ない医院さんの中には

 

「話を聞いてくれない」

 

と書かれている場合が多いです。

 

性格に問題がある場合も、多少はあるかもしれませんが、

 

多くの場合、聞きたいけれども、一人ひとりじっくり聞いていると日が暮れてしまう

 

というのが現状だと思います。

 

僕は、今後もやっていく予定の対面セッションのモニターを昨年募集したとき

 

「話を聞いてくれてありがとう」

 

ということを聞いて、ハッとしたものです。

 

みんな、話を聞いてもらいたいのです。

 

漢方をやっていて思うのは

 

漢方含めて治療の効果は、信頼関係が半分かそれ以上関わってくるのではないか、ということ。

 

僕が尊敬する漢方薬局の先生は、初回は50分間で数千円と安くなくて有料ですが、

 

そのかわりに一切その人を否定せずにじっくり話を聞くとおっしゃっていて、連日大人気のご様子。

 

かといって特段、明らかに変わった治療法をされているわけではない印象を受けます(違ってたらゴメンなさい^^;)

 

今までは、医療機関を選ぶ基準は近所や駅前にあるとか

 

薬局も医院の門前だからと

 

ほぼ立地が理由で、正直治れば、薬くれればどこでもいいというのが多かったでしょうが

 

 

「話を聞いてもらえるかどうか」

 

「その人の薬局(またはお店)だから行く」

 

 

つながりが重視されるようになるというか、地方のお店のようにやっている人が基準になってくるというか

 

 

これらは、これからの時代の新しい医療機関を選択する価値基準になると考えています。

 

 

安い高いではなく、こういう新しい価値観でお気に入りの漢方薬局を探されてみるのもいいかもしれません^^

 

☆今回も、最後までお読みいただきましてありがとうございます^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体力に関係なく侮れない、感染性胃腸炎の辛さ

ここ2日間、お腹を壊してへばっていましたが

 

これが足腰が立たないわ、喋れないわで辛さがハンパないものでした。

 

1日で治した(治った?)ものの、やはり次の日はヘロヘロです。

 

経験上、本来は5日くらいは苦しむものですが、その5日分の苦しみがまとめて一日できましたから相当なものでした。

 

この前記事にした本来は2週間はこじらせる風邪を3日で治すと、その3日に2週間分の苦しみがまとめて来る感覚です。

 

さながら漫画「鋼の錬金術師」の、

 

錬金術の等価交換の法則のようです。

 

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お腹を壊すのはしょっちゅうですが、このクラスは

 

国家試験の1週間前に救急車を呼んだ、5年前の一件以来です。

 

今回もそうでしたが僕が思うに、注意すべきは

 

1.下痢に普段の体力は関係ない

 

2.ある時、体力が突然落ちて死にかけることがある

 

この2つだと思います。

 

これからの季節は、家の中が寒くなって、下痢から突然体力が落ちて死にかけるリスクが高まる季節になります。

 

本当に、普段どんだけ体力あっても、あっという間に落ちます。

 

僕の経験談が活きれば幸いです。

 

時系列でみていきます。

 

 

 

起きると、胃が荒れてるような感覚があります。

 

あ〜胃の荒れかなと思って、ま、ええわとそのまま寝ると

 

2時間後にはお腹を壊していることに、トイレで気づきます。

 

この時点で、もう立てないんですね

 

これがもう、普段から走ってたりして鍛えてるはずなのに、立てない(ToT)

 

もう、普段の体力なんて関係ないんですね。

 

小腸性の下痢には胃苓湯が良いという記事をいくつか書いていますが

 

 

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あれは、立って歩けるレベルのものです。

 

マジで足腰が立たなくなるこのクラスは、漢方だけでは厳しいと思います。

 

家族の車なり、タクシーなり呼んで病院に行ってください。

 

僕は、前々から書いてますが

 

漢方と西洋医学のいいとこ取りをする漢方をやってる人間ですから、1日だけ漢方やってどうにもならんかったら病院へ行こうと思い

 

立てなくて、頭もぼーっとしてふらついてる状況下で

 

1日、何を飲んだら、どうなるか経時変化を見てみようと考えて色々と試してみました。

 

結果として、1日で治ったわけですが、

 

一般の方は前述の通り病院へ行かれることを勧めます。

 

脱水も点滴で良くなりますから。

 

まず、ゲップが多くて吐く一歩手前の症状だったので

 

半夏と生姜の配合されたものを手元のもので探すと

 

半夏厚朴湯

 

これは、よく効きましたね。

 

医療用の濃さで2〜3包か、ほんの数時間程度でこっちの方は気にならなくなりました。

 

続いて、下痢のタイプから

 

セッシャ

 

リシツ

 

この2つを見極めます。

 

立てる気力もなく、声も出ず、頭も働かない状況でよくこれだけ考えられたな〜とは思いますが

 

水道の蛇口をストレートにして、シャーっと勢いよく出したようなのがセッシャ(小腸性)

 

なかなか出てこず、出てきてもビリビリと少ししか出ない(大腸性)

 

今回は「セッシャ」でしたので、セッシャに良いとされる

 

胃苓湯

 

こちらは、医療用の濃さのものを持っていたので、これで対処します

 

胃苓湯は、平胃散と五苓散の合剤で

 

ある程度の腹の痛みを平胃散由来の厚朴でとり、五苓散由来の利水の生薬で消化管の水分を体内に引き込んで脱水を予防します。

 

また厚朴は、元は岐阜の郡上や高山で有名な朴葉寿司のホオノキですから、チフスなどにも効く強い抗菌効果があると言われています。

 

しかし、半日で医療用の濃度にして2日分以上を飲んでも下痢が止まることはありませんでした。

 

ただ、トイレに行く感覚がかなり伸びたので、ある程度は効いていたのかと思います。

 

これだけでも、体力が必要以上に落ちずに済みますから、助かります。

 

15分に一回が、1時間に一回に変わるだけで

 

3時間なら、本来は10回以上トイレ参りするところを

 

3回で済むわけですから^^

 

重症のものには、胃苓湯であっても下痢を止めるまでの効果はなく、水分を消化管から引き込んで、マシにしているという感覚で使うべきでしょう。

 

あとは炎症を抑えるのと腸内殺菌目的で、半夏瀉心湯を使いたかったのですがなかったので

 

黄連解毒湯を胃苓湯と一緒に。

 

色々試してみて、一番効いたな〜と実感したのは

 

夏バテに使う、清暑益気湯でした。

 

そんなものを下痢に使うのかと意外ですが、中に何が入っているか知っていればこういうことにも応用できます。

 

 

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今回の目的は、清暑益気湯の中心的存在である

 

生脈散(しょうみゃくさん)

 

です。

 

人参 五味子 麦門冬

 

この3つで、体内に水分をとどめて脱水を予防して、文字通り命をつなぎとめる役割を果たします。

 

あとは、人参と黄耆の組み合わせによる気力体力の回復

 

利水の白朮(コタロー版)や蒼朮(ツムラ版)ですが、本来は白朮推しですが、下痢の場合は平胃散のように蒼朮のほうがいいかもしれません。

 

それから、気持ちレベルですが黄柏(元はキハダ)による抗菌効果です。

 

これを1〜2時間に1包飲んでいましたが、気が楽になって多少は立てるようになりました。

 

スポーツドリンクを枕元に置いて、清暑益気湯と胃苓湯と黄連解毒湯を2時間おき程度に飲んでいましたが、それでも苦しいのなんのって、これは例えようのないものでした。

 

前の日の午前中に発症して、翌朝の早朝にはだいぶマシになって峠は越したなという感じになっていましたが、その間を非常に苦しみぬいた感覚があります。

 

翌日も休みをもらって休息したほどです。

 

ちなみに、最初に書いた下痢の注意点の2番めである

 

「ある時、突然体力が落ちて死にかける」

 

今回はなかったのですが、清暑益気湯というか生脈散を頻繁に入れたのもこれを予防するためでした。

 

そう、5年前に僕が国家試験を受ける一週間前に救急車を呼んだ時は、これになりました。

 

あの時は20代で、毎日最低でも5〜6キロ、何回かは9キロ程度走るほどの体力があったにも関わらずです。

 

今回の一件といい本当に、下痢に普段の体力なんて関係ないなと思いましたね。

 

もう、あっという間に落ちるんです。

 

当時は漢方なんて興味はあったけど無知のレベルでしたので、後から勉強して驚きましたが

 

お腹を壊して、あるとき、

 

・手先が氷のように冷たくなって、博物館のロウ人形のようになり、力が入らず何も持てなくなる

 

・羽毛布団にくるまっているのに、雪の中で裸で寝ているように寒い

 

・救急車を呼ぼうと、iPhoneを持ったら冷たすぎて持てない

 

・そもそもスマホを操作したりする前に持つ力もないし、器用な動きが取れない

 

・お腹がパンパンに膨れ上がって、息ができないほど苦しくなって過呼吸で痺れてくる

 

※全て、経験済み

 

こういう状態を、漢方では「ケッチン病」もしくはケツイン(厥陰)病

 

と言いまして、

 

 

文字通りの死ぬ一歩手前です。

 

漢方書では四逆湯を煎じるなんぞとのんきなことを言ってますが、↑の状態でそんなことは不可能です。

 

普通の家に附子やら乾姜なんてないですし、あっても下手すりゃ、煎じてる間に死にます。

 

陽明病から太陰病、小陰病を経てケッチン病に・・・なんてのも書物上のことであって

 

 

実際は、突然来ます。

 

現代社会では救急車一択になります。

 

ちなみにiPhoneは、フットウォーマーで温めて命からがら119通報しました。

 

近づいてくる例の救急車のサイレンを聞いて、生き返った気がしたもんです。

 

今回は、ケッチン落ちを非常に警戒していましたが、起きなかったので本当に良かったと思います。

 

翌日には補中益気湯と気休めとおやつ感覚で乳酸菌飲料のピルクルやヤクルトを飲んで、気力体力の回復と整腸をはかります。

 

※ヤクルトの10本一気飲みなどは、やめたほうがいいです。100キロウォーク並みの苦しさが待ち受けていますので・・・。

 

昔流行って今はほとんど見られなくなった赤痢の後に使うものに、大防風湯というのがあります。

 

大防風湯を使うときに、痢後の鶴膝風

 

という言葉があって、これは文字通り

 

筋肉がやせこけて、太ももが細くなって関節が浮腫んで鶴の脚のようになる

 

という例えですから、今回のレベルで既に立てなかったことを思うと、赤痢はどれだけ酷かったんだろうと思いますね。

 

まとめると、ひどい下痢の場合は

 

素直に病院へ行く

 

漢方は気休め程度に

 

スポーツドリンクは2Lクラスを常にストックしておく。それも粉ではなく、ボトルを開けてそのまま飲めるものです。

 

 

といったところでしょうか。

 

これから冬になって家の中が寒くなって、下痢からのケッチンに落ちやすい季節になります。

 

そんな時は迷わず、救急車です。

 

みなさん、くれぐれもご用心を♪

 

 

※ここに書いてあるのを見て、他にもっといいのがあるやろうという方もおられるかと思いますが、手元にあるもので、かつ足腰も立たない状況下では頭は本当に働かないのでこれが精一杯でした。

 

あしからず、ご了承ください。

 

そして、一般の方は真似はせずに、病院に直行してください。

 

真似されて何かあっても、一切の責任を負いかねます。

 

 

 ☆今回も、最後までお読み頂きありがとうございます。