ココロの漢方

オカリナを愛し、写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた、一風変わった薬剤師があまり知られていない漢方の知識や、漢方を使っての日々の健康管理、多趣味のことなどを幅広く、不定期に気ままにつづります(^^)/

②対策編:花粉症を漢方でなんとかしてやろー談♪

僕自身が花粉症患者でもあるため

 

そして、時期が近づいてきたため

 

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漢方で花粉症をなんとかしてやろう談シリーズ^^を執筆しています。

 

前回は、アレルギー性鼻炎の原因と漢方の裏話的なこばなしを紹介しました

 

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今回は、前回の原因を踏まえて

 

対策を講じていくことにします

 

 

さて、花粉症に代表される

 

 

「アレルギー性鼻炎」の原因は諸説ありますが、僕が一番しっくりくる説

 

 

甘い物(お酒を含む)の摂りすぎで、塩や砂糖をその辺に置いておくと水分吸って湿気るのと同じで

 

身体にも湿気のようなものがたまって、花粉症などがきっかけで鼻水ドバドバになる

 

 

という話。

 

 

ということは、、、

 

 

梅雨の時期に、除湿機で除湿してやるのと同様に

 

 

1.湿気をとる

 

2.悪くなってる水の流れを整える

 

3.赤く腫れてるヒリヒリをとる (花粉症で、喉や鼻の粘膜が腫れる場合も多くあります)

 

 

というイメージで攻めます

 

 

毎度おなじみ、構成生薬の組み合わせを、英単語やイディオムのように考えていくアプローチで。

 

 

まず、1.湿気をとる。

 

 

身近なものは、小青竜湯です。

 

 

構成生薬の半夏なんかがそうですし、全体として強力な除湿機みたいなものです

 

 

のんで口が渇いたことがある方も多いかと思います。

 

 

ず〜っと使い続けると、乾きすぎて変な咳がでることもあるとか。

 

 

アレルギー性鼻炎(寒証:鼻水ドバドバ系)において、経験則でわかっていることがあり、

 

 

以下の生薬の組み合わせが、特に効くとされています。

 

 

それは、、、

 

 

麻黄(まおう)

 

 

附子(ぶし)

 

 

細辛(さいしん)

 

 

の3つ。

 

 

前述の小青竜湯には、麻黄と細辛が含まれています。

 

 

そして、この3つだけで構成されている漢方薬

 

 

その名も、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

 

 

お〜、そのままやんけ・・・。

 

 

麻黄附子細辛湯は、鼻水ドバドバ系のアレルギー性鼻炎の特効薬的な存在です。

 

 

麻黄が入っていて、これはショック状態という、のみすぎると細い血管が収縮してしまって末端まで血液が行き渡りにくくなる副作用が起こるかもしれないということで

 

 

妊婦さんは、駄目ってことになっています。

 

 

麻黄の入っている市販品としては

 

葛根湯、麻黄湯、小青竜湯、五虎湯、ナイシトール(防風通聖散)が有名ですね。

 

この、麻黄と附子と細辛の組み合わせを考えて、

 

 

僕がよく漢方薬局勤務時代にやっていたのが

 

 

小青竜湯に附子末を加える

 

 

という方法。

 

漢方薬局の生薬でも、乾姜は特に強烈で、マスクを突き抜けて鼻粘膜を刺激してきて、アレルギー性鼻炎で悩まされました。

 

 

エキス剤でいえば、大建中湯や五積散が強烈でした。

 

 

小青竜湯に既に含まれる麻黄と細辛、これに附子の粉末(炮附子)を入れてやれば3つの組み合わせができる上に

 

 

小青竜湯には、生姜もしくは乾姜が入っているので胃薬の代わりにもなって、胃にも優しく、五味子や甘草で味変(目的は違いますが、結果として)もされていて、味は不味い分類には入りますが、それでも、のみやすいのです。

 

 

麻黄附子細辛湯は、独特のニオイと渋みがあり、お世辞にも味が良いとは言えません。

 

 

強力除湿機なので、効く人は短時間で効きます

 

 

僕は、iPhoneのストップウォッチで測ったことがありますが

 

 

鼻水は、だいたい15分でマシになります。

 

 

また、寒証ですので、冷えを治すためにも

 

 

お湯(お風呂程度)で飲むことが必須条件です。

 

 

ただ、妊婦さんはのめないのが辛い。

 

 

ここで、

 

 

2.悪くなってる水の流れを整える

 

 

 

これを考えます。

 

 

体質改善の場合、1の除湿機のように即効性はないですが

 

 

湿気のようなものが溜まるのは、一朝一夕ではあり得ません。

 

 

日々、甘い物やたくさん果物を摂ることを控えていくことが最低条件

 

 

完全にやめなくていいです、少なくしていくイメージです。

 

 

砂糖には、麻薬ばりの中毒性があり禁断症状もありますので、ある日、急に断絶なんてことはしないでください。

 

 

リバウンドします。

 

 

加えて、当帰芍薬散で血の巡りを良くしつつ水分バランスを調整して、体質改善を図ります

 

 

あと、詳細は以下の過去記事になりますが

 

 

二陳湯(にちんとう)という、水分バランスを調整する生薬の組み合わせがありまして

 

 

キーワードとなる生薬が

 

陳皮

 

半夏

 

茯苓

 

甘草

 

生姜

 

(大棗)

 

です。

 

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二陳湯をベースにした漢方薬はいくつかあって

 

藿香正気散

 

参蘇飲

 

六君子湯

 

抑肝散加陳皮半夏

 

釣藤散

 

竹茹温胆湯

 

 

などなど。

 

 

常備薬のカゼ薬で紹介した、藿香正気散(かっこうしょうきさん)を僕はよく遣います。

 

 

なので、通販などで藿香正気散をゲッツして、当帰芍薬散と組み合わせれば

 

 

麻黄と附子と細辛の組み合わせのような、強力除湿機バリの強い効果はないですが

 

 

 

鼻水ドバドバを、まあまあ抑えられる漢方になります。

 

 

 

胃も荒れません。藿香正気散は胃腸カゼに使うもので、半分胃薬みたいなものです。

 

 

 

藿香正気散と当帰芍薬散で組み合わせていけば、麻黄を摂らなくてすみます。

 

 

 

最後、3,赤いヒリヒリを抑える

 

 

赤く腫れ上がって、ヒリヒリするものには

 

 

これは、五虎湯のような、麻黄と石膏の組み合わせが功を奏します。

 

 

ドラッグストアの五虎湯のパッケージの裏を読んでみてください。

 

 

咳以外の対象として、

 

 

痔(赤く腫れ上がってるヒリヒリ系。切れ痔はダメ)って書いてあるはずです。

 

 

しかし、寝る前にのむと寝れなくなりますし(麻黄の副作用)

 

 

小青竜湯と組み合わせると、麻黄がダブるので副作用も心配。

 

 

なので、

 

 

僕は花粉症シーズン中の寝る前に、喉や鼻の粘膜がヒリヒリしたときは

 

 

辛夷清肺湯(チクナイン)をのんでいました。

 

 

知母(ちも)と石膏で炎症を抑え、辛夷(しんい)で鼻づまりをとります

 

 

麻黄が入っていないので、寝れます。

 

 

長くなってしまったので、この辺で一旦終わります。

 

 

毎回さりげなくやっていますが、

 

 

構成生薬の組み合わせを、英単語やイディオムのように考えていくアプローチ

 

 

知っておくと、本当に重宝しますので、折を見て紹介していきたいと思います。