ココロの漢方

風景写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた少し変わった薬剤師が、健康を保つために漢方を自分で使えるようになるための考え方や、ドラッグストアレベルの漢方を使っての日々の健康管理、価値観や多趣味の事などを不定期につづります^^

散、丸、料とは〜漢方の別に知りたいとは思わんけど、言われると気になる語の解説〜

ドラッグストア等の漢方のパッケージで、たまに見かける

 

1,〜散(当帰芍薬散、五苓散など)

 

2.〜丸(桂枝茯苓丸、牛車腎気丸など)

 

そして、ごくたま〜に見かける

 

3.〜料(当帰芍薬散料、五苓散料など)

 

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↑花粉症鼻水ドバドバに効くコンビ。麻黄入ってなくて、コーヒー飲めるので愛用しています。

 

 

これらは、まあ言われなければ気にならないですが

 

 

 

言われると気になる・・・はず^^

 

 

 

1,散(〜さん)とは、薬研でゴリゴリして粉末にしたものをそのまま飲むものです。

 

もしくは、酒と一緒に。

  

下の写真が薬研(やげん)の台座の部分です。これに、車輪のようなものをあてて、

 

Xの字に交互にゴリゴリと、距離を短く、車輪もどきを斜めに当てて手早く、すりつぶすように粉にします

 

テレビドラマで前後にゆっくりゴリゴリしてるものは、あれはアカンやつですね。最後の仕上げならともかく、ほぼ、粉になりません(T_T)

 

これを、煮出したりせずに、そのまま飲むのが〜散です。そうしたほうが、効きが良いと経験則でわかっているためです。

 

現在では、手間とコストがかかるため、よっぽどマニアックな人以外こんなことはしていないと思います。

 

個人でやってれば前世は徳川家康かというレベルで、ほとんど趣味の領域ですね。

 

ちなみに、ヤケドの特効薬である伯州散は

 

サワガニ

 

鹿の角

 

マムシ(毒蛇の)の皮

 

の黒焼き

 

で構成されています。

 

まあ、しっかし誰が思いついたんでしょうね、この奇想天外コンビネーション。

 

伯州散は、膿むレベルの火傷や潰瘍の特効薬で通称「外科倒し」ですが

 

伯州「散」

 

そう、散ということは・・・

 

※徳川家康は、自分で薬を調合して薬研でゴリゴリして飲んでいたそうです。驚き。

 

2.〜丸とは、〜がんと読みます。〜まるだと、漁船になっちゃいます。。。

 

以下は、上の写真の薬研で粉末にしてから作った本来の桂枝茯苓丸です。

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いや、もはや・・・ うさピョンのう○こ、奈良公園や宮島の鹿の・・・

 

色といいツヤといい、だって、どう見てもそうやねんもん・・・。

 

生薬を薬研でゴリゴリして、蜂蜜で練って棒状に伸ばして

 

包丁でぶった切り、コロコロ丸めたものです。

 

子供たちが、形を見て大喜び(笑)

 

はちみつの甘みの後に、苦味とシナモンの辛さが来て、長い時間舐めているとしんどいです。

 

中には、酒で飲めなんてものもあります。

 

これも、手間暇とコストがかかるので、今ではマニアックな所しかやらないか、ワークショップで行われる程度です。

 

 

3.〜料(りょう)とは、本来は1や2の薬研ゴリゴリ粉末か、丸剤で飲むところですが

 

 

今回は、煎じ(≒とろ火で煮込む)ましたよ〜という意味になります。

 

 

当帰芍薬散料なら、本来は薬研ゴリゴリのところを、とろ火で煎じて、エキス剤なりにしましたよ〜いうことになります。

 

エキス剤は、いうなれば昆布や鰹などの顆粒だしみたいなものです。

 

煎じて煮出した汁の水分を抜いて、添加物(サラサラしやすくしたりするものなど)を加えて飲みやすくしたものです。

 

省いてもいいだろうけども、そこはちゃんと表記しようという会社のこだわりなんだろうと思います。

 

 

あと、葛根湯などの湯は、文字通り、とろ火で煮込んだよくある煎じ薬です。

 

大昔、中国で水が豊富な地域はこれができるんですが、水の貴重な地域はこれができなかったので

 

散で飲んでいたという話も聞いたことがあります。

 

 

いずれにせよ、科学技術が進歩した現代では

 

 

「効いたかどうか」

 

 

が大事になってくると思います。

 

 

趣味レベルで極めたければ、故人の言い伝え通りに薬研を使えばいいと思いますが

 

 

 

手間を省いたエキスでも煎じでも、効いたかどうかをまず重視するべきかと。

 

 

 

別に知りたいとは思わんけど、言われてみると気になるシリーズの第一回でした。

 

 

 

第二回はどうなることやら・・・。