ココロの漢方

薬剤師のブログにして医療の内容はあんまりないです。それよりも、どういう価値観や心持ちで生きていくかのほうが大事だからと考えています

天然記念物イタセンパラとお米の物語〜後編:お米とイタセンパラのつながり〜

 

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イタセンパラの生息状況は、河川の特徴にも大きく左右される。

 

というのも、

深さが大切で

 

ここに入っている、お陀仏になっている(イタセンパラ食うのでリリース厳禁

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ブラックバス

 

あるいは、雷魚といった

 

大型の天敵は、水深の深い所に生息する。

 

ちなみに、ブラックバスは、稚魚をある程度まで保護する。

 

そのため、繁殖力がハンパない。

ま、その稚魚も同種で食ってるとかそういう話があるが、そんなことよりも

 

日本固有種の魚で、稚魚を保護する例は見られないという。

 

浅い所は、逆に、こうした天敵が少ない。

 

我々が、入ったところも水深は膝にも満たないところであった。




イタセンパラは、水深の浅い所に産卵する




そもそも、

イタセンパラは水位の変動があるような、氾濫しそうな河川を好むという

 

この小さな川には、水位が変動する要因がある




それは



米作り



米を作るときには、川から水を引くので水位が下がる

 

また、田んぼの水を川に戻すときに、田んぼで発生したミジンコなども川にもどるため

 

これが、稚魚のエサになる。

 

この川は、というか市内の川の多くは護岸工事をされていない。(これは、家の近く。イタセンパラはいません。。。)

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護岸がコンクリで覆われていないことも重要なこと。

 

そして、地元の方による河川の草刈りも大いに功を奏しているという。

 

陽がよく当たることにより、環境がイタセンパラにとって良い状況になるらしい。



ただし、、、


自分もやったことがあるが、河川の草刈りは想像以上にキツイ・・・。←関連記事へ




捕獲されたイタセンパラを見ていて驚いたのが

 

病気持ちが、それなりにいる

 

ということ。

 

身体半分侵されてるものなど、聞けば病気にかなり弱いという。

 

前編で、貝に産卵する中では珍しく秋に産卵すると書いたが

 

春に産卵する種は、その後も温かくエサがあるので、産卵後も長生きする

 

のに対し




秋に産卵するイタセンパラは、その後は冬になるので

 

産卵を終えると、鮭のごとく死んでしまうという。




そう、この写真のイタセンパラは繁殖期を迎えているので
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この冬を越すことはない。

 

人間が米をつくること、護岸工事されていないこと、水深の変動、貝の有無、草刈り・・・

 

それぞれが、絶妙な関係で成り立つことにより、イタセンパラは生きている。

 

イタセンパラだけではない。

 

小さい頃は、腐るほどいたトノサマガエル

 

今や、準絶滅危惧種となってしまった。

 

我が家のビオトープ化した庭に数匹住み着いているが・・・。


 

これは、一因として用水路がコンクリで覆われて、一旦落ちれば吸盤のないトノサマガエルは這い上がれなくなることに起因するという。

 

今でこそ、米作りは行われているがそのほとんどが60代以上という印象を、地域に住んでいて受ける

 

あと、20年経てばどうなるか、想像もつかない。

 

日本人は、今と同じように国産米を食べられるのだろうか。




イタセンパラ米

といって、農薬をほとんど使わない特別栽培のお米をつくることによって、イタセンパラを保護しようという動きも始まっている。



今回の研修は参加して、非常に意義のあるものであり、


イタセンパラと、米作りが密接に関わっているとは想像だにしていなかった。


調和について

 

また、深く考えさせられるものであった。



まずは、イタセンパラ米を探してみようと思う。

 

完。 

※イタセンパラは、天然記念物のため法的に保護されています。