ココロの漢方

薬剤師のブログにして医療の内容はあんまりないです。それよりも、どういう価値観や心持ちで生きていくかのほうが大事だからと考えています

天然記念物イタセンパラとお米の物語〜前編:生態編〜

 

イタセンパラ


IMG_E3123

 

日本で3ヶ所しか生息が確認されていない、


国指定の天然記念物 

 

そのうちの関西の淀川は、2006年以降観測されず絶滅したとされ、稚魚放流が行われていますので、 

 

事実上、世界で2ヶ所といったところでしょうか。 

 

その貴重な1か所が、ここ富山平野なのです。 

 

場所は、非公開です。 

 

今回、聞いた話で1番感銘を受けて書きたかったのは 

 

 

イタセンパラが今後生きられるかどうかは、




お米を今後も作るかどうかにかかっている 

 

 

ということ。 

 

 

今回教わったイタセンパラの生態や、人間との深いかかわりを記していきます。 



★この物語を読んだあとには、イタセンパラの生態や人間との関係性について深く知ることができて、



支援活動などを、より行いやすくなるかと思います^^

 

 



イタセンパラ物語。前編スタート^^


 

今回、こういうご縁をいただいたのも、 

 

 

オレが市の自然保護員であるため、その定期研修で参加したのがきっかけ。 

 

 

名前はよく知っていた。 

 

 

以前、大阪の北区に住んでいた時によくランニングしたり写真を撮っていた 




淀川のワンド(写真の川が区画になってる部分) 


ReSize淀川初春夕景1

 

には、イタセンパラがどうのこうのという看板があったためだ。 

 

残念ながら、ここに元々いたものは10年程前に絶滅したようだ。 

 

イタセンパラは、貝に産卵する。 

IMG_E3128

 

この黒い貝は、イシガイといって 

 

これも、富山県のレッドデータ 

 

つまり 

 

絶滅危惧種 

 

に指定されている。 

 

川底から出水管だけ出しているので、そこに 

 

この写真の右側のメスが、細く下に垂れている2cmくらいの管から卵を産んでいく。 

IMG_E3123

そう、これは糞ではなく 

 

産卵管である 

 

卵は、見せてもらったが(写真無いっす) 

 

黄色い、鈴虫の楕円形のあの卵を黄色くしたようなものが、1個ずつ出てくる感じ。 

 

一匹のメスは70個程の卵を持っている。 

 

まず、オスが周囲1mほどを縄張りとする 

 

水が透明でないため、見つけやすいようにオス(左)は鮮やかになる 

IMG_E3123

繁殖期になっても、水槽の中のイタセンパラは鮮やかにならない。 

 

そこに、メスが来るとオスが先に射精する 

 

卵を産んだ後にも、再び射精するらしい。 

 

産卵は、ちょうど今頃の秋。 

 

貝に産卵する種は、15種程度いるらしいが 

 

イタセンパラ以外は、春頃に産卵する。 

 

これは、貝の奪い合いになるので競合を避けているとか諸説あるが、不明とのこと。 

 

卵は、貝のエラに入り、そのうち外側のエラだけに卵が入る。 

 

ひだに、1個ずつ。 

 

そう、エラを全て使わないので貝にも負担が少なくて済むのだ。 

 

養分はもらわず、溶存酸素(水中に溶け込んだ酸素)のみをもらうという。 

5月20日頃まで卵の状態で越冬する。

 

個人的に面白いのが、







日本固有種の共存というか、こうした分別ある、おしとやかさのようなもの。 





外来種にはそうした分別がなく、強烈な繁殖力で他を駆逐するだけなのだが・・・ 





研究をされている学芸員の方が捕獲した結果 

 

コレ。 

 

この 

 

屋台の金魚すくい 

IMG_3127

みたいに入ってる魚のほとんど 

 

タモロコなど小魚数匹と、ウシガエルのおたまじゃくし、ブラックバス(お陀仏になってるやつ)、1匹鯉の稚魚、数匹バラタナゴ以外全て 

 

イタセンパラ。 

 

イタセンパラすくいをして、観察。 

IMG_E3123

平たいイタセンパラがこうも写真写り良く、観測しやすいのは 

 

昔、理系の研究室で使ったことがあるならわかる 

 

電気泳動用のケースみたいな、薄いケースに入れているため。 

 

あれだ、文庫本サイズのボックスをアクリル板で作ったようなもの。 

 

ちなみに、天然記念物なので当たり前で 

 

私用の捕獲は厳禁。 

法的に保護されている。

 

今回は、産卵期の調査に同行という感じ。 

 

この川で、生息範囲は2キロ程度。 




イタセンパラの生息状況は、河川の特徴にも大きく左右される。 

 

 

この後、人間との深い関わりを聞いて感銘を受けたのだが 

 

 

長くなりすぎるので、後編にしまする。。。 

 

 

後編:お米とイタセンパラのつながり はこちら。