ココロの漢方

薬剤師のブログにして医療の内容はあんまりないです。それよりも、どういう価値観や心持ちで生きていくかのほうが大事だからと考えています

グラミン銀行インターンの思い出①〜最貧困層のおばあさんと、救済プログラムの話〜

学生時代、バングラデシュのグラミン銀行のインターンシップに行ったことがあり

 

印象的な思い出を、いくつか紹介していきたいと思います。

 

いわゆる「物乞い」と呼ばれる最貧困層の救済プロジェクトがあり

 

Grameen begger programとかそんな名前でしたが、1つ忘れられない思い出があるので紹介します。

 

学生インターン生は、同期でチーム分けされてダッカ市外の支店に泊まり込みで学びます。

 

ホテルではなく、支店の2階とか3階です

 

支店の建物↓

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英語とベンガル語の通訳を、1日7ドル程度で雇い

 

江戸時代の日本人がオランダ語を通してペリーらと対談したように

 

英語を間に介して、村の人と交流をはかります。

 

あるとき、begger program≒物乞い救済プロジェクトを受けている、元beggerのおばあさんに会いにいくことに。

 

あんまり物乞い、物乞いと言いたくないですが、ホームレスでもなく、実際本当にそうなのでbeggerとか言うようにしますね。

 

begger programは、無利子無担保でお金を貸して、いつでも返済自由だったかで、そのかわり、自分で商売を始めなさいという

 

「魚ではなく、釣り方を教える」

 

ように貧困を底上げしようとする画期的な取り組み。

 

何でも、村人や行員の強い勧めで始めたらしいです。

 

そのとき、特例で同行が同銀行より特別に許可された、首都ダッカの宿で知り合った世界一周中の在日のキムさんも一緒に行くことになりました。

 

当時50代のキムさん、英語は話せないものの、僕や他のインターン生、通訳のマティンまで絶大な人気を誇っており、ミスターキムと呼ばれて、毎日大人気のキムさん。

 

僕ともう1人のチームわけされたインターン生のアーノルドがいろいろ聞いている中で、キムさんが

 

「けんちゃん(僕)、1つ聞きたいことがあるんだけど訳してもらえる?」

 

と言われて、キムさんが言ったのが

 

 

「もっとお金を稼いだとして、次にしたいことは何ですか?」

 

 

さすが人生ベテランのキムさん、めちゃめちゃ興味深い質問を繰り出してくる・・・。

 

 

僕がこれを適当に英語に直して、通訳のマティンに伝えます

 

マティンは頷いたあとに、ベンガル語で何やらおばあさんに問いかけます

 

おばあさん、しばらく考え込むように首を左右にゆっくり傾けながら

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

あれ、英語間違ってた?とマティンに聞くと

 

 

大丈夫、伝わってる

 

 

とマティン。

 

 

 

それでも、あまりにも沈黙が続いたので、笑顔で、あ、いいっすよ、いいっすよとごまかして終わることに。

 

 

泊まっている支店への帰り道、乗り物は豪華なタクシー、、、、

 

 

 

 

んなわけがなく

 

 

 

みんなで、都会のヤマト運輸のように自転車が引っ張る

 

 

大八車のような乗り物の板の上に、お尻だけ乗っけて、足ブラで帰宅

 

 

 

ガタンゴトンと衝撃すさまじいその大八車の上で、キムさんが

 

 

「けんちゃん、さっきのおばあさんさあ、村人とか行員の強い勧めで始めたって言ってたけどさ・・・

 

 

お金あったら次に何したいかってのに、答えられなかったけど

 

 

あのおばあさん・・・、もしかしたらさあ

 

 

 

 

beggerやってたときの方が幸せだったんじゃないかな。

 

 

 

 

本当のことはわからないけど・・・」

 

 

 

 

そんな感じのことをおっしゃったんですね。

 

 

僕も同じことを感じていただけに、びっくりしました。

 

 

別に、begger programを批判するわけではありませんが

 

 

世界中のマスメディアが、絶賛するこの制度

 

 

制度だけ見たら、非の打ち所がない。

 

 

しかし、

 

 

他人ではなく、自分が本気で何かしていくと決めなくてはならない

 

 

押し付けられたものでは、どんなに良い制度でも本人がその気でなければ意味がない

 

 

そんなことを実感した、ある日の出来事でした。

 

 

おまけ。 

 

 オフィスの仕事風景↓

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 ↓左から、

 

支店長(ヒンズー教徒はヒゲなし)、僕、アーノルド、グラミン銀行新人(23歳)

 

全員ルンギという、この地でみんなで買いに行った民族衣装を着て。

 

現地の民族衣装を着ると、不思議な、つながっている感覚を得られます!

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借りたお金で牛を飼い、自立に成功した女性(G銀行は、当時は98%くらいが女性に融資)

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食べかけの朝食。地元のおかーさんが、支店の敷地内のかまどで作ってくれる。ロティかそんな薄いパンみたいなものと、豆のカレー、ネギ入りかと思ったら、朝っぱらから激辛青唐辛子入だった卵焼き(笑)

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