日本一ナマケモノの薬剤師(自称)、広瀬謙典のぶろぐ

北海道から小笠原諸島まで全国放浪歴あり、日本一ナマケモノ(自称)薬剤師「広瀬謙典(けんすけ)」のブログです。漢方薬局にいたこともあります。好奇心の赴くまま、色んな経験を積み、過去の経験から、せっせこ溜め込んできた知恵や知識などをつらつらとブログとして書きます(^^)/  結果として、元気になった、勇気づけられたなら幸いです。 今年度内の独立起業を目指して、ジャグリングのできる薬剤師にもなるべく富山のすみっこで少しだけがんばっています

毒蛇の皮は生薬「反鼻(はんぴ)」。薬剤師、マムシの皮をもらう。超絶たくましい田舎のオッチャンたち外伝

※文章中に若干のグロがあります。写真はないですが、蛇の苦手な人、グロ耐性のない人、食事中の人は読むのを控えてください(^^)/

 

先日、以前住んでいた集落の人から電話があった

 

聞くと、マムシを捕まえらしい

 

早生の米の稲刈りの時期。

 

マムシがいそいそと出るこの季節

 

既に、2匹分昨年もらっていたので、要らないですと答えたが

 

掃除機をかけながら、思い直して

 

やっぱり欲しいです!

 

と連絡して、クルマに飛び乗り20分以上かけて集落へ

 

久々に見る、元気なオッチャンたち

 

着くと、マムシ捕り名人が捌きの真っ最中だった

 

まず、頭を落とし絶命させてから、首のところに指をつっこみ

 

ペリペリ・・・と剥いていくと

 

真っ白な骨付きの身と

 

内臓他のセット

 

 

の3種類に分かれる

 

このうち、皮はそのへんの笹の茎に刺して、竹巻のちくわみたいにして

 

うなぎの白焼きのような身は、頑丈な植物の茎に結びつけて吊るせるように

 

内臓は、、、自然に帰す

 

名人の手慣れた手付きを見るのは1年ぶり。

 

昨年、マムシに噛まれたらしいが、それでもなお、マムシを捕まえられる胆力がある

 

マムシの身は、昨年、自身も食べたが

 

炭火で炙って数分、骨と薄い皮しか残らない

 

身を食っているというより

 

骨をしゃぶっている感覚

 

焼いているときの匂いは、甘く香ばしい高級川魚のような風味がしたが

 

髄の味は、無味。

 

味噌をつけていただく。

 

食べる量は限られていて

 

一日、指2本くらいの長さ程度

 

食べ過ぎると、男はズボン履けなくなるぞ〜はははは(笑)とオッチャンたち

 

相変わらず、変わらないたくましいノリや(笑)

 

昨年食べたが、24時間起きていてもなんてことがないくらい強壮力があるマムシ

 

肌のツヤツヤな元気な70代の名人を見ていると、凄いと思う。

 

皮は、反鼻(ハンピ)といって、立派な生薬

 

乾かして、膿んだところに貼れば本当に効くらしいので、ファイヤーポイで万一やけどしたらコイツを貼ろうと思う。

 

そして、反鼻とサワガニと鹿の角を黒焼きにした粉が

 

伯州散(はくしゅうさん)

 

という火傷の特効薬で、市販品は30gで1万数千円する高価な代物

 

効きは半端ないらしく、中から伯州散をのんで、外から紫雲膏塗るのが火傷によく効く漢方治療とのこと。

 

それにしても、マムシの皮とサワガニと鹿の角という確率何万分の1かっていう組み合わせを、しかも黒焼きにすると火傷に効くと思いついた古人の天才ぶりにはいつも、頭が下がる

 

さて、この反鼻。

 

読み方をいまさら

 

はんピ。

 

PI

 

ハンビではない

 

 

米軍の軍用車や、それは、、、(ハンビーかっ)

 

 

・・・。

 

 

この反鼻、

 

なぜ、この漢字なのか

 

家に持って帰ってよくわかった

 

臭い。

 

 

もう、生臭いの上をいく臭い

 

強烈

 

太陽に当てて乾かして、布団のおにーさん臭のにおいさえ綺麗に取れるプラズマクラスター7000搭載の除湿機を、衣類消臭モードMAXで1日当て続けるも、

 

ほとんど効かない(T_T)

 

仕方がないので、太陽に再度当てて乾かし

 

ジップロックに封印。

 

このレベルなので

 

思わず、鼻を反らしたくなる臭い

 

だから、反鼻なんやろうと実感した

 

間違いない・・・はず

 

昨年、マムシについて色々教わった

 

集落で開催したイベントの最中に、参加してくださっていた名人から飛び出て、想像以上に県外の都会のお客さんにウケたマムシの名人の話

 

そこからの縁で始まった、マムシのストーリー。

 

石や瓦の側で休んでいたりするから、必ずこれらを触る前にまず蹴飛ばせ

 

手袋をしていれば、目で赤外線である熱を感じられないから、噛まれにくい

 

など、田んぼと里山しかない場所にある家に住むのに使える生活の知恵を教わった

 

実際、住んでた家にはマムシの3倍強い毒を持つヤマカガシも庭にいたのでサバイバルの知恵は必要だ

 

ちなみに、ヤマカガシはこちらから目をそらさず、バックしながら逃げる

 

他にも

 

マムシは卵胎生なので、卵を産まないが、捕まえた中に、たまにミミズみたいに小蛇がたくさん入ってることがあるとか

 

赤まむしがいいとか(研ナオコさんの、バカ殿のネタを思い出す)

 

牙には毒がなくて、噛んだらストローみたいに、奥から牙を通して毒を送り込むとか

 

皮を貼れば、膿んだ傷によく効くとか

 

あとは、強壮の話とか。

 

焼いたら、マムシは肉ではなく、骨を食べるもんだとか。

 

軽トラのワイパーに、身をかけて干してたらトンビがかっさらって行ったとか。

 

 

これは集落の文化であり、日本の捕鯨のようなもので、皮も大切に使う。

 

 

マムシの捕まえ方や捌き方まで知ってるのは、知る限りこの70代の名人たちの2人のみ

 

 

牙が残っていたので、念の為、首ごと落としてもらい

 

てか、さばいてる途中にさかんに、手首に絡みつかれていた

 

聞くと、首は既にないらしい・・・。

 

あれ・・・。

 

身と皮をもらい帰宅。

 

反鼻臭の半端ない、車内。

 

住んでいた家の近くをウロウロしてみた。

 

周囲は、びっくるするくらい里山と田んぼしかない。

 

でも、確かに一年過ごした場所。

 

何か、ここで何か大事なことを経験しておく必要があったのかもしれない

 

何かあっても確実に生き残るのは、こういうオッチャンたちなんだろうと思う

 

 

つい最近まで、水鏡が出来ていたような気がする田んぼは、黄金色に頭を垂れてコンバインが稲刈りに走り

 

家の庭ではコオロギと鈴虫が盛んに鳴く

 

あれほど共鳴していたヒグラシはいなくなり

 

蝉は、ミンミンゼミが最後の奮闘をしていて

 

ツクツクボウシがまだ頑張っている

 

木々の葉っぱは緑に茶色が混じり、5月6月の鮮やかさはなくなっている

 

今日で最後の最高気温30℃代

 

この日だけはよく味わう

 

 

急速に、鉛色の別世界の冬に向かう、雪国の秋

 

 

 

来年はどこで、何をしているのだろう。

 

 

 

 

☆今回も、最後までお読みいただきありがとうございました☆彡