ココロの漢方

オカリナを愛し、写真の為に北海道から小笠原まで住み込みながら放浪し、町工場の溶接工からホテルマンなどをやってきた、一風変わった薬剤師があまり知られていない漢方の知識や、漢方を使っての日々の健康管理、多趣味のことなどを幅広く、不定期に気ままにつづります(^^)/

思い出の漢方①荊芥連翹湯(けいがいれんぎょう)。漢方ハマるきっかけの漢方であり、一貫堂解毒証体質のこともついでに。

 

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

 

思えば、6年前にこの荊芥連翹湯と出会ってなければ、漢方との出会いもなかったわけで、思い出深い漢方薬でもあります

 

僕自身、大学の6回生までは、漢方なんて不味い苦い嫌なヤツであって、そこまで興味はなかったのですが

 

当時(今もか・・)悩んでいたのが副鼻腔炎でした。

 

 

鼻の奥から、生乾きで放置されたボロ雑巾の臭いがする

 

 

周囲を探しても雑巾はない

 

 

毎日の鼻づまり感

  

 

鼻水のかわりに、黄色い膿が出る(後鼻漏なし)

 

 

そういう状況で目に止まったのが

 

 

荊芥連翹湯です

 

 

よくある、ドラッグストアのパッケージに

 

 

副鼻腔炎の方にと書いてあったというのが主な理由

 

 

薬学生がパッケージの宣伝文を見て買うようでは駄目だとは思うんですが、、、

 

 

なんとなく買ってみて、飲んでみてびっくりしましたね

 

 

2,3日くらいでみるみる鼻が通って

 

スースーと気持ちよく鼻呼吸できるのを実感でき

 

雑巾臭がなくなり

 

膿の黄色さも取れていった

 

 

これには、びっくりしました(^^ゞ

 

 

もちろん、個人差があるので一概に言えないですが

 

 

相当合っていた証拠です

 

 

 ちなみに、どの漢方が効くかを事前に知るとともに

 

 

どの漢方をのんだら効いたか

 

 

もよく覚えておいたほうがいいです

 

 

理論以上に、実学なので

 

 

理論ではコレといっても、その人に合うとは限らず

 

 

意外と本などに書いてないものが合ったりするものも多いので、そこは実際に効いたものを重視します

 

 

ちなみに、副鼻腔炎だから荊芥連翹湯というわけではないです

 

 

ひどい場合は、葛根湯加川芎辛夷で膿を出してから荊芥連翹湯を飲んだりします。

 

 

鼻茸など、いよいよ炎症が強烈な場合は辛夷清肺湯も用いたりと、人によってもちろん治療は異なります。

 

 

荊芥連翹湯(一貫堂バージョン)には黄連が入っており、黄連は強力にお腹を冷やします

 

 

僕の経験では、冷たい麦茶でのんで

 

 

寝冷えのようなお腹のゆるさ

 

 

を経験したことがあるので、慎重でありたい生薬です

 

 

お腹が冷えると下痢する人は、荊芥連翹湯を控えたほうが良いですね。

 

裏ワザとして、呉茱萸(ごしゅゆ)でこの胃を冷やす副作用を抑えることも可能らしいですが

 

やったことはないので、割愛。

 

 

僕の体質は、

 

 

昔、漢方一貫堂という流派があり

 

 

そこの流派でいうところの

 

 

解毒証体質(げどくしょう)

 

 

です。

 

 

解毒証体質の特徴としては

 

 

小さい頃、小学生の頃は

 

 

扁桃腺炎や中耳炎をやりまくり

 

 

カゼをよくひき

 

 

わめくような、癇癪のような叫ぶように半狂乱の泣き方

 

 

色黒で、異常なまでのくすぐったがり(くすぐったがりは、大人でも治らない^^;)

 

 

昔の心電図検査のタコの吸盤みたいな、線のいっぱいついたやつをつける検査で、くすぐったすぎて、ゲラゲラ笑ってのたうちまわっては吸盤が外れて、看護師さんに迷惑な顔をされる

 

 

足の裏と、脇と手のひらによく汗をかき

 

 

夏には脇から無臭の汗が、垂れてくる

 

 

水色やピンクのTシャツを着れない。脇汗すごすぎて。

 

 

誰かと握手をする前は、ズボンの上に手のひらを置いて乾かす

 

 

握手のあと、ズボンを見ると手形がついている

 

 

このレベルの多汗やけど、無臭。

 

 

高校生くらいか、20歳くらいから

 

 

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎で悩まされます

 

 

ちなみに昔は、解毒証の人は結核になりやすかったと言われています。

 

 

近年、患者さんが増えているとはいえ、昔に比べたら激減した結核の代わりに

 

 

生来、外界からの刺激に敏感な解毒証の人は青年期(僕の場合、高校生か20歳前後から)

 

 

時代の変遷とともに清潔感が増して、新しく出てきたアレルギーなるものを発症するようになったようです。

 

 

やがて、壮年期に入ると泌尿器系の疾患を起こすと言われます

 

 

おし、まだ、壮年期ではないぜ〜\(^o^)/

 

 

という体質で、ここまで読んでドンピシャの人で、20歳前後から30歳前後の方は、荊芥連翹湯が合うかもしれないです

 

 

小学生くらいなら柴胡清肝湯(散)、大人の方でドンピシャで、ここんところ泌尿器がそういや怪しくなってきたなという方は一貫堂の竜胆瀉肝湯が合うかもしれません。

 

 

こういう偶然は本当に面白いです

 

 

いずれ、また書こうと思いますが

 

 

うちの親族にしても

 

 

ドラッグストアでなんとなく選んできた漢方がよく効いた

 

 

という例もあるので、

 

 

ドラッグストアで直感的に気になった漢方があったら試してみる

 

 

というのは、案外いい手かもしれないです

 

 

僕が、漢方にハマったのは

 

 

 

気になった漢方をドラッグストアで買ったのがきっかけだったから。

 

 

 

ちなみに、この荊芥連翹湯(一貫堂バージョン)は

 

黄連

 

黄芩(おうごん)

 

黄柏(おうばく)

 

山梔子(さんしし=クチナシ)

 

という黄連解毒湯(おうれんげどく)

 

 

 

当帰

 

芍薬

 

川芎(せんきゅう)

 

地黄(じおう)

 

の四物湯(しもつとう)

 

 

の8つをまとめて

 

温清飲(うんせいいん)

 

 

という漢方薬がベースになっており

 

温清飲は、以下の解毒証の人向けの漢方の全てに配合されています。

 

幼年期→柴胡清肝湯

青年期→荊芥連翹湯

壮年期→竜胆瀉肝湯(温清飲ベースの「一貫堂」のもの。ドラッグストアのクラシエのものではないです。)

 

 

青年期の荊芥連翹湯の場合、 

 

 

荊芥やレンギョウなど、主に

 

排膿(膿を出す)

 

抗炎症(炎症を抑える)

 

の冷やす系の生薬も含めて17種類程度の生薬が配合された漢方薬です

 

 

四物湯は、免疫細胞を増やしたりしてカゼをひきにくくするし(例えば、解毒証の子供はカゼをめちゃんこ引きやすいのでその改善になります;子供の場合は、柴胡清肝湯)

 

 

子供の柴胡清肝散の場合、中耳炎や扁桃炎、上述のカゼの引きやすさも改善されていくことでしょう。

 

 

小さい頃に判明して、柴胡清肝散をのんでみて効いたら継続をオススメします。

  

 

あと、内分泌の異常や自律神経を整える作用もあると言われていますし

 

応用すると、止血の漢方にも含まれるし(今回の場合は、その効果はない)

 

血虚ということで

 

単なる不足というにとどまらず、

 

 

内分泌や自律神経の異常も血虚であるとも言われており

 

 

この血虚の対策として、非常に面白くて深いのが四物湯です。

 

 

肌が浅黒いのは、栄養吸収が悪いからということで四物湯で血の巡りを良くして血(これは「けつ」)の不足を補います。

 

 

解毒証体質の人が痩せていて、大人になっても太りにくいと言われるのは、幸か不幸かこの栄養吸収の悪さも一因としてあるかと思います。

 

 

また、黄連解毒湯やこれらの抗炎症・排膿系の生薬で、解毒証の人に起こりやすい副鼻腔炎や鼻炎や脂漏性の皮膚炎などいろんな炎症もまとめて取れてしまいます

 

 

黄連解毒湯は、この解毒証体質独特の、癇癪というか、ブチギレやすさみたいなものも抑えてくれます

 

 

解毒証体質独特の、脇や手のひらの無臭の多汗もマシになるし

 

 

大人の場合は扁桃炎の予防にもなります

 

 

要は、解毒証体質ならではの炎症以外の症状もまとめて取れてしまうということです

 

 

 のんでいる間に扁桃炎を起こしたことがないが、のむのをやめてしばらくしたら扁桃炎を起こしたことはいくらでもあるので、やはり効いているのでしょう

 

 

解毒証の体質改善には、この荊芥連翹湯に加えて

 

 

敏感に反応する免疫を整えるために、

 

補中益気湯

 

を併用していきますが、経済的にしんどい場合は

 

 

あまりにひどくなったら、1ヶ月程度飲む程度でいいかもしれないです。

 

 

 これでも、ずいぶん違います。

 

 

なお、試すときはドラッグストアの漢方は薄いものが、逆に功を奏します

 

 

箱の裏にもありますが

 

 

○○湯エキス(1/2量)

 

 

とあれば、それは本来の半分の濃度しか無いので

 

 

2倍をのんで、初めて本来の1日分になるということです。

 

 

副作用でウダウダ言われることからの保険であると思いますが

 

 

薄いので、試しやすいという利点もあります

 

 

もし効けば、漢方医院や薬局などで医療用を出してもらえばいいですし。

 

 

セルフメディケーションと最近、やたら言われますが

 

 

好奇心から、ドラッグストアの漢方のコーナーに足を運ぶことも、立派なセルフメディケーションへの第一歩だと信じています

 

☆今回も、最後までお読みいただきありがとうございました☆彡

 

 

追記。

 

三和生薬の荊芥連翹湯は、近代の一貫堂ではなく、古来の万病回春のもので、黄連や地黄などが入っていません。

 

お腹が冷えたら下痢する、黄連がどうにも駄目な解毒証の方は、これを試す価値はあるかもしれません。

 

ただ、僕個人的には・・・一貫堂がドンピシャなだけに、効きが弱かったかな〜^^;