ココロの漢方

北海道から小笠原諸島まで全国放浪歴あり、一風変わった経歴の薬剤師「広瀬謙典(けんすけ)」のブログです。漢方薬局にいたこともありますが、生き方を根本的に変えて、自分本来の良さを認めて自他ともに豊かに生きていくことが、より本質的な医療であるという思いがあり、好奇心の赴くまま、色んな経験を積み、様々な分野の一流の人に学んだりしていった経験から、せっせこ溜め込んできた知恵や知識などをつらつらとブログとして書きます(^^)/  結果としていっぱい笑った、元気になった、勇気づけられたなら幸いです。

上日寺の霊水とゲンノショウコ薬草茶~氷見の古刹~

漢方好き!とタイトルで謳っておきながら

 

食レポみたいな記事が溢れてきたので

 

少し、薬草関連の話も書いてみようと思う

 

氷見市には、開基681年という、

 

なくよウグイス平安京の100年以上前の、奈良時代よりも前の飛鳥時代に開かれた

 

上日寺(じょうにちじ)

 

という寺がある。

 

有名なのは、狭い道路の袋小路から入ってすぐの境内にある樹齢1000年以上と言われる特大イチョウの木で

 

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毎年大量の銀杏の実を降らせ、その由緒ある御神木状態のイチョウの実で作られたのが

 

上日寺から歩くとすぐの商店街の中の、

 

「おがや」の銀杏ようかんに代表される和菓子である

 

銀杏のクセもなく、普通の羊羹感覚で食べられるので僕自身けっこうお土産に持参することが多い

 

そのイチョウの大木があるところから、50メートルほど歩くと

 

観音菩薩霊水

 

と看板のある湧き水スポットがある

 

観音菩薩霊水と言いながら、湧水の水汲み場にある緑色に苔むした小さな石像は

 

不動明王である

 

そこらへんは、上日寺の本堂の中の観音菩薩さまの木彫りを見れば納得がいくと思う。

 

 

別に特定の宗教に属しているわけではなく

 

 

宗教に感心がないにもかかわらず

 

 

鳥肌が立つほどに感動したのが、靴を脱いで入れる(お守りは中で販売されている)本堂の、入ってすぐの天井付近にある

 

観音菩薩さまの木彫り

 

は、超絶第一級品の最高の芸術だと確信している

 

観音菩薩さまの優しさや柔らかさや母性

 

乗っている雲の曲線美と滑らかさ

 

見事としか言えず、鳥肌が立った

 

上日寺に来たら、まずこの観音菩薩さまを拝むべし

 

話はずいぶんそれたが、

 

この由緒ある寺の、由緒ある湧き水が

 

 

この、観音菩薩霊水である

 

なんと、このお寺の開基の頃なので、1300年近く前から湧いてるらしい。

 

 

コンクリートで整備されており、汲みやすい環境にある

 

中央のコンクリ製の丸いボール

 

から以前は汲むしかなかったらしい。

 

このコンクリ製のボールは、今でも水が湧いており、コンコンと水面がなめらかに動いている

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ところで、飲料水の水質検査の基準として、これは薬学部の衛生薬学という分野でやるのだが

 

「検出されないこと」

 

という項目がただ一つあり

 

大腸菌

 

である。

 

これは、大腸菌がある時点で、し尿汚染があり

 

ことさら病原性の赤痢菌などは、この大腸菌とよく似た動態を示すとのことで

 

1つの基準となっている

 

ちなみに、一般細菌はコロニー(試験用の寒天に、水を塗ると丸い繁殖スポットができる)の数次第ではOKであり、塩素消毒された水道水であっても決して、無菌ではない。

 

この大腸菌が、検出されたのでしばらく飲用禁止となっていたが

 

水道のような蛇口をつけて、蛇口をひねって水道水感覚で直接汲むことが近年できるようになり

 

保健所による水質検査も昨年の結果では、大腸菌は検出されず、飲用として合格である旨が看板の裏に記されている

 

この湧水、古くは江戸時代の干ばつのときに、この水を使って雨乞いして祈ったら雨が降ったらしく、その関係で毎年祭りもあるくらいなのだが

 

汲んでいる人を見たのは、この数ヶ月で

 

 

 

 

1人

 

 

 

 

だけである。

 

 

この湧水は、実は非常に面白い特徴があり

 

 

硬水

 

 

である。

 

 

日本は、基本的に軟水なので非常に珍しい。

 

 

軟水硬水とは、カルシウムとマグネシウムの量が、1Lに何ミリグラム入ってるか

 

 

炭酸カルシウムの量に換算して出したもので、

 

 

ところにより、基準は異なるが、だいたい100か120mg/Lを超えると硬水となる

 

 

薬剤師国家試験では、硬度を計算しろという問題が出ることがある

 

 

水道水は、だいたい50〜60mg/Lくらい

 

 

ここの観音菩薩霊水はなんと

 

 

270mg/L(2017年検査時点)

 

 

である。

 

 

完全なる硬水。

 

 

洗濯はできないし

 

 

ティファールやポットなど湯沸かし器は、カルシウムで白く析出し

 

 

淡い素材の味を引き出す和食には、絶望的に合わない

 

 

和食に使えない、ティファールが真っ白になるのを嫌がって、汲むのを面倒くさがっているのだろうか、、、

 

 

僕自身、アルビス(富山資本のスーパー)で麦飯水専用の殴っても凹まない頑丈なペットボトルを購入して、汲みにいく

 

石像に対し、汲む前と、汲んだ後に一礼。

 

 

これでご飯炊いたり、カレーに使ったり、毎日のコーヒーやアッサムのミルクティーなどを淹れている

 

 

この話はまた次回に。

 

 

なぜ、数日に一回汲みにくるかというと、コーヒー、紅茶、飯炊き以外に

 

 

ゲンノショウコという薬草のお茶をのむ

 

 

ためでもある。

 

 

 これにハマったのは、前回記事で書いた乃木希典氏の揮毫の書が、この上日寺から徒歩すぐの公園内にあり

 

その関係からだ

 

blog.omoshiro-yakuzaishi.fun

 

ここ富山は、日露戦争時は映画二百三高地にもなった

 

乃木希典氏の第三軍の隷下である

 

金沢第9師団

 

のうち第6旅団、歩兵35連隊

 

であり、映画の金沢の大内連隊長と同じく、ここの連隊長も戦死するクラスの死傷者を出しており

 

上日寺の境内にも、その時に亡くなられた方の墓がいくつかある

 

実は、この霊水を汲む場所の側にも

 

職業軍人である伍長や、二人の兄弟の墓がある。

 

今の自衛隊は、金沢には師団はなく連隊のみだが

 

こうした形跡もまた、歴史のある古寺を思わせる

 

ちなみに、金沢第9師団は

 

70年前の大戦時は、一線も交えなかったことで有名なので

 

意外と、陸軍は日露近辺で終わり、それ以後は海軍関係者のお墓が多く

 

あの、大戦時の戦死者独特の縦に長いお墓を、この辺では見たことがないのが特徴的だ。

 

合掌。

 

※ネトウヨでは、ありません。僕の才能は、収集心らしいので、そのせいです。

 

 

不思議なことに、上日寺の外側の周囲だけは

 

ゲンノショウコがびっしりと生えていた

 

非常に残念なのは

 

草刈りされてしまい、残っていないこと

 

ただ、僕が広範囲にわたる草刈りをするわけでないし、草刈りの大変さを身にしみて知っているうえ、無碍に批判できない

 

お寺は、昔は簡易な医院も兼ねていたのでその影響で江戸時代には比較的、薬草を植えていた場所も多かったらしい

 

明治のご一新とともに、廃仏毀釈の流れのように、医療も西洋一色になり、非科学的だと民間薬草や漢方系は一瞬で隅に追いやられてしまった

 

 

文革を他人事のように思えない失策だと思う。

 

 

それは、ともかく

 

 

ゲンノショウコは、日本古来のおなじみの薬草で

 

 

下痢のときの効能たるやすさまじいものがあり

 

 

抗菌力も相当であるらしい

 

 

以前の記事でも書いたが

 

 

日露戦争の有名な映画

 

二百三高地

 

では、豆腐屋出の二等兵が、このフウロソウは内地のゲンノショウコと同じでこれを煎じて飲めば、生水飲んでも赤痢やチフスにかからんがです

 

と言っているシーンがあるくらいで。

 

 

下痢の際は、煮出す≒煎じて水が半分になるまで煮詰めてから飲むと効くらしい

 

 

らしいというのは、近年、食中毒系の下痢を起こしていないので試せていないためだ

 

 

追記。

 

お腹をやられて下痢したので、自分の身体で試して想像以上に効いた話がこちら。

 

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現の証拠と言われるくらい、マジで即効性があった。

 

 

追記終了。

 

 

感染性胃腸炎の多い冬場は、過去記事にもあるが漢方の五苓散とともに常備したい

 

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冬場の下痢は、体温と体力を奪い、手足が氷のように冷たくなる、死ぬ一歩手前のケッチンという状態になりやすいので

 

煎じて煮詰めた、温かいゲンノショウコ湯は、身体を温めてくれるであろう

 

昔の修験者の持参薬として有名な、今でも奈良県の秘境、洞川(どろがわ)温泉なんかいけば売られている

 

 

陀羅尼助(だらにすけ)

 

 

には、必ずゲンノショウコが入っている。

 

 

長野の百草丸

 

 

富山の赤はら

 

 

などなど先祖伝来の民間薬にもゲンノショウコが、必ずといっていいほど含まれている

 

 

確かに、試しに煎じてのむと翌日のお通じは、信じられないくらい無臭だった。

 

 

ただ、毎日健康なのに煎じて飲むと、便秘になるのでおすすめしない。

 

 

かわりに、僕がやっているのが

 

 

お茶

 

 

として飲むこと。

 

 

Amazonや、バイヤーがわかっているな〜っていうドラッグストアには置いてある

 

 

ゲンノショウコの乾燥葉っぱを買う

 

 

採るには、詳しい名人を探したほうがいいだろう。

 

 

よりによって毒草勢揃いのキンポウゲ科の葉に似ており、中でもウマノアシガタのように激似の毒草もあるからだ。

 

 

3分程度、ティーポットで蒸らしていただく。

 

 

水道水の軟水でも、まあそれほど味に癖はない

 

しかし、水道水だと

 

強烈な渋みが襲ってくる

 

タンニンのためだ。

 

身震いする。

 

ちなみに、煎じとお茶の違いは

 

水温の低下の有無

 

煮出しは長く煮詰めるので常に沸騰しているが

 

お茶はほったらかしで短時間だけ、しかも80℃台くらいまで下がる

 

 

お茶なら、まず便秘になることはない。

 

 

ところで、このタンニンの身震いする渋みを柔らかくする方法がある

 

 

それが

 

 

硬水でお茶にすること

 

 

硬水中のミネラルとタンニンが結合して、渋みが抑えられる

 

 

僕は、まずティーポットに1人分のほうじ茶の葉っぱを入れる

 

 

そして、乾燥ゲンノショウコ葉を2つまみ程度入れる

 

 

そして、ティファールで沸かした観音菩薩霊水を入れて

 

 

3分ほど蒸らして完成

 

 

驚くほどに渋みがなく、ほぼ、ほうじ茶として飲める

 

 

大正時代の本や、言い伝えによれば

 

 

医者いらず、毎日お茶としてのめば胃腸が丈夫になり

 

 

胃腸が丈夫になれば、栄養吸収も良くなり

 

 

血管も丈夫になって動脈硬化知らず

 

 

という。

 

 

人間ドックオールAもこの賜物か。

 

 

検査後に汲みに行ったあと、静かにお礼を言った。

 

 

 

 最近暑いので、もっぱら麦茶ではあるが

 

 

夜は涼しいので、ゲンノショウコほうじ茶を

 

 

今宵もいただくとしよう。

 

 

追記。

 

湯沸かし器が、白くなったのを取る方法として

 

クエン酸洗浄

 

があります。

 

100均などで売られているクエン酸を、800mL用の湯沸かしなら、で大さじ1杯くらい溶かして、湯を沸かして放置していれば綺麗に水垢まで取れます。

 

また、タンニンの渋みで色がついてしまった分は、過炭酸ナトリウムというものをお湯で溶かして放置しておけば、綺麗になります。

 

クエン酸と過炭酸ナトリウムは、おうちに必携です^^

 

 

☆今回も、最後までお読みいただきありがとうございました☆彡

 

 

 P.S.

 

古刹を「こせつ」と今日まで思っていた、漢検二級保持者でした。

 

こさつ・・・。